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バタフライ

屈託のない笑顔を浮かべた一文字の体がスッと消える。

同じ現象が全人類に起こっているはずだ。

全人類の魂が統合される時が訪れたのだ。あたいをのぞいて。

神様の声が降ってくる。

「合格や。おめでとさん♩」

あたいはシロクマのもとに瞬間移動させられた。エルタもそこにいる。目の前に賽銭箱があった。

「ほらお賽銭や。好きな願いを祈り」

あたいはお賽銭を入れて鈴縄をふって鳴らす。パンパンっと手を合わせた。体がまゆに包まれる。

もにゅーっと縮んでぽんっ!と弾けて、あたいはちょうの妖精に生まれ変わった!

シロクマが神鏡を持っている。

「どや?」

「これがあたい?」

青い羽が背中に生えてる!すごいきれいだ!くせ毛はストレートの黒髪になりそばかすも消えて肌はツヤツヤ、目の下のクマやギザギザの歯も全部治ってる。目も大きくなって宝石みたいに輝いてた。すごい美形で妖精みたいだ!妖精なんだけど!エルタはあたいの手を取る。

「アゲハちゃん。帰ろう。ボクらの国へ」

「うん♩」

あたいとエルタはシロクマにお礼を言って手を繋いで帰った。途中、よろこびのあまり体がうずうずして2人で踊った。その後、あたいとエルタは結婚して国王と王女になり子供をたくさん産んで仲良く国を治めた。

シロクマは出世して神位が特級になり白衣に白い糸で紋が入った白袴を着用するようになった。遠くから見ると何も着てないように見える。新しく誕生した神様は猫でいまはまだ巫女だ。シロクマの下で働いてる。そのうち神社をもらって神主になるらしい。

ちょうを助けたことであたいの人生は劇的に変わった。みんなもちょうに限らず動物や虫を助けような。ちょうの恩返しおしまい♩



子どもの頃、裏庭でクモの巣に引っかかったちょうを助けたことがあります。いつか美しい女性の姿になって恩返しに来てくれるのではないかと大人になったいまも甘い夢を見ています。

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