【設定資料】ユリウス編から三章などの設定
いくらか新キャラが出てきたので設定まとめました。
興味がなければ軽く読み飛ばしてください。
■グランツェルリヒ帝国における爵位と序列
ドイツ語つづりと和訳を序列順に並べると以下。
※辺境伯の序列解釈は色々あり、今作では公爵相当としている。
1. Kaiser / 皇帝
2. Großherzog / 大公、大公爵
3. Markgraf / 辺境伯
3. Herzog / 公爵
4. Gefürsteter Graf / 侯爵
5. Graf / 伯爵
6. Vizegraf / 子爵(相当)、伯爵代理
7. Freiherr / 男爵
8. Reichsritter / 騎士、帝国騎士
筆者の知見が足りず、いくつか「ドイツ語圏だと無い爵位」があることを見落としてたのですが、上記でやっていきます。
■騎士爵について
グランツェルリヒ帝国では、騎士として認められる能力と礼節を身につけた者は、生まれを問わず騎士爵を得られる。
平民が騎士爵を得た場合、貴族としての序列は最下位ではあるが、一代限りの貴族となれる。
騎士爵は、もともと貴族や皇族に生まれた者にとっても名誉ある称号であり、爵位として名乗る機会はなくとも、獲得しようと努力する人間が多い。
アナスタシア・ユリウスの両名も騎士認定試験に合格しており、騎士爵を持っている。
■ユリウスの育て親 メイド
ヴァイセンドルフ辺境伯家のメイドの娘として生まれ、親と同じようにメイドとして働いてきた女性。
貴族と平民の格差を目の当たりにして過ごす毎日の中、主人たる貴族一家に対して忠誠より嫉妬を覚える使用人は少なくなく、彼女もそうした人間の一人である。
親から『いないもの』のように扱われる貴族の子供は、彼女のような使用人にとって、格好のサンドバッグであった。
ユリウスへの虐待発覚後、彼女は、鞭打ち刑の後に屋敷から放り出された。
生死不明だが、厳冬きびしいヴァイセンドルフ領で、仕事も行く当てもなく大怪我を負って放り出された人間の行く末は、想像に難くないだろう。
■本作世界の瞳色
人間の瞳の自然色は、濃褐色(ブラウン)・淡褐色(ヘーゼル)・琥珀色(アンバー)・緑色・灰色・青色の6色、加えて先天性白皮症(アルビノ)の赤色・紫色の2色である。
これらに加え、魔力量が多い人間の瞳は、魔力の影響で、自然色をベースとした更に多彩な色を示す。
そのため、髪色はほぼ遺伝に従う一方、瞳の色は必ずしも遺伝に従わず、両親とは全く異なる瞳をもつ子供がよく生まれる。
■マクシミリアン・テオドール・フォン・グランツェルリヒ
年齢:48歳
性別:男性
立場:グランツェルリヒ帝国 第26代皇帝
見た目:
*アナスタシアと同色の長くウェーブがかった金髪
*空色の瞳
*白皙の肌
説明:
グランツェルリヒ帝国の現皇帝であり、アナスタシアの父親。
元々は頑健なタイプだったが、アナスタシアの誕生と同時期に原因不明の病を発症し、現在まで床に伏せったままでいる。
■エリーザベト・マティルダ・フォン・グランツェルリヒ
年齢:41歳
性別:女性
立場:グランツェルリヒ帝国 皇后
生家:アインヴァルト公爵家
説明:
グランツェルリヒ帝国の現皇后。アナスタシアの母親であり、皇帝マクシミリアンの妻。
病気の夫に代わり、急遽皇帝代理を務めることとなった女性。
幸い、女性でありながら執政能力が高く、現皇帝派の臣下らの助けもあって、そこそこどうにかできている。
■ヴァルトガイスト
年齢:11歳(人間換算で33歳)
性別:オス
名前の意味:森の精霊
見た目:
*青鹿毛。緑っぽい艶のある黒馬。
*とても大きい『ばん馬』
説明:
ユリウスの愛馬。北部の産駒で、軍用品種の馬。
体が大きく、力も強く、重い荷馬車でも引いて運べる。
見た目は大迫力だが、気の優しい賢い馬であり、誰に触れられても怒ったり暴れたりしない。
■アウグスト・レオポルト・フォン・ヴァイセンドルフ
年齢:22歳
性別:男性
身長/体格:188 cm、頑健で重厚な体格
髪色:青灰色
瞳色:灰緑色
立場:ヴァイセンドルフ辺境伯嫡男
説明:
ユリウスの兄で、ヴァイセンドルフ辺境伯家の長男。
辺境伯を継ぐ予定の嫡男。
■マティアス・ヨハン・フォン・ヴァイセンドルフ
年齢:19歳
性別:男性
身長/体格:182 cm、細身で俊敏。
髪色:青灰色
瞳色:灰緑色
立場:ヴァイセンドルフ辺境伯令息
説明:
ユリウスの兄で、ヴァイセンドルフ辺境伯家の次男。
将来は兄アウグストの補佐として領に留まり、働く予定。
■ユリウスを責める“なにか”
ユリウスが一人で思考が暇になると、彼の頭の中に現れ、ユリウスを傷つける言葉を浴びせる存在。その正体は、育て親のメイドや両親から浴びせられてきた暴言によって生じた、インナーボイスである。
“それ”は、ユリウスが生家を離れても尚、彼の中に残り、彼を苛み続けるのだ。
■エーベルグルント村
ヴァイセンドルフ直轄領にあり、領都から遠い領境に位置する村。獣害や盗賊被害の大きさに対し、利益率が低く、対策を後回しにされがちの場所であった。
領軍の手が回っていない場所であるため、実績を求めたユリウスがよく赴き、拠点とすることが多かった。
■ヘルヴィッヒ
元ヴァイセンドルフ辺境伯家タウンハウス家令。
長い間務めていたが、軽率な発言でユリウスの逆鱗に触れ、解雇されることになった。
■カール・アルノルト・フォン・ブレンナー
年齢:43歳
性別:男性
立場:男爵、ヴァイセンドルフ辺境伯家タウンハウス家令
性格:極めて冷静・几帳面。礼節を重んじる。
説明:
皇宮で働いていた元官吏。宰相アーベントロートの紹介を通じ、ヴァイセンドルフ辺境伯家タウンハウスの新しい家令として採用された。
親子ほど歳の離れたユリウスをきちんと主君として尊重し、官吏として活躍してきた才能を活かして彼を支えている。
■ルーメリア共和国
グランツェルリヒ帝国の南側で地続きに接する隣国。
過去、帝国に戦争で敗れ、領土を奪われている。そのため、帝国を仮想敵国とし、今なお虎視眈々と領土を取り返すチャンスを窺っている。
■拷問係おじさん
ヤバそうな顔つきをした小太りの男性。拷問を生業とする。
そこそこ需要があり、裏社会で名を馳せ、貴族やマフィアからの求めに応じて職能を発揮して暮らしていた。
――が、辺境伯令息からの莫大な報酬を得て、娼館で派手に散財したところ、金目当ての強盗団に襲われ、命を失ってしまうことになる。
元々ろくな死に方を期待していなかった彼であったが、他者からの嫉妬という、善人と何ら変わらぬ死因によって命を落とすことになるとは、なんとも皮肉な話である。
■北部の猟犬
ヴァイセンドルフ辺境伯家出身戦士の渾名。
■帝国北部の男性
グランツェルリヒ帝国の北部に生まれた男性には、女性に一途な傾向や社会的文化があり、娼館や娼婦の利用・妻以外の妾や愛人を持つことは、死に値する恥とされる。
その代わり、これと決めた女性への執着心や独占欲が非常に強く、妻や婚約者が男性と会話することすら良しとしない傾向がある。
アナスタシアのように不義理を働いた女性に対しては、きっぱり婚姻婚約を断ってしまうか、あるいは家に閉じ込めて軟禁してしまうことが多々ある。
帝国の他地域から嫁いだ女性の中には、そうして夫の厳しい監視下に置かれるようになってしまい、家から出ることすらままならなくなってしまう人間もいるようだ。
■レオネッタ・フォン・ドラッヘンフェルト
性別:女性
立場:公爵令嬢
説明:
アナスタシアの幼少からのマブダチ。悪役令嬢のような印象を与えるが、けっして意地悪ではなく、自分の意見をはっきり言うタイプ。現在婚活中。
自身の自然な笑顔がいまひとつ見映えしないため、鏡の前で社交向けの笑顔を練習した。
■アナスタシアの女友達
皇太子の場合と同様、側近候補として集められた令嬢たちだが、その9割は侍女・女官など皇宮勤めとならず、未来の女主人や他国王妃を目指して奮闘している。
中々、長年の習慣は変えられないものである。
辺境公爵→辺境伯と改めました。
ずっと Markgraf の和訳(辺境伯)に納得いっていなかったのですが、なろうの慣習に従って。




