バカじゃなかった…………。
そんなにバカじゃないと思っていたのに「もしかしてバカなのわたし?」そう悩んでいました。
教えてもらった仕事をおぼえるのは遅いですけれど、おぼえてからは早くできます! それに応用はかなりできると思います。何よりお客様や仕事仲間に喜んでもらおうと努めているので、たまに感謝のお言葉もいただきます。
ところがトラブル続きで3回も仕事を辞めたので、すっかり自信をなくしていました。「わたし、致命的な欠陥があるんじゃなかろうか?」そう思ってビクビクしていました。バイトへ行く前にはキンチョーして吐きそうですし、働いている間は無我夢中です。無事に終わっても興奮状態でドキドキして眠れませんし、翌朝は疲れ果ててグッタリする1週間でした。こんなに大変な日々を過ごしているなんて、働いている方を全員マジで心から尊敬しますよ……(涙)。
スポーツジムのバイトをしていた時に、なかなか仕事がおぼえられませんでした。「どうしておぼえられないんですか!?」「一回教えたらミスしないでください!」上司や先輩に厳しく叱責されて泣きました。そしてすっかり自信を失って、尻尾を巻いて逃げ出した。こんなにおぼえられないなんて、わたしは何か病気じゃなかろうか? どこへ行っても働けないんじゃなかろうか? ものすごく悩みました。そうは言っても働かないと生きてゆけません。勇気を振り絞って新しいバイト探しをしました。とはいえ心の傷が治っていないので、短時間バイトで精一杯です。フルタイムで働くなんて怖すぎてムリ!
何とか見つけたバイトで採用されました。ここでも通用しなかったら、どうしよう!? 一生懸命にやらなきゃ! バカでも必死にやらなきゃだわ!!
朝はパソコンでバイトのマニュアルを作ります。ちゃんとマニュアルはあるのですけれど、自分でわかるように細かいところまで書く。そしてバイトへ行く前に、そのマニュアルを読み直します。自分なりに精一杯お勉強してバイトへ突撃する。新しく教えてもらったコトはメモに書いて、またマニュアルに書き込みます。わからないコトは先輩たちに教えてもらう。ジムのバイトでも同じことをしていました(それでもおぼえられなかった)。
先輩も上司も優しく丁寧に教えてくださいます。忙しい職場ですけれど、忙しいなりにきちんと教えてくださる。わたしも全力で頑張ります! できるだけ早くお仕事をおぼえます! 必死でやっていると「カンペキですね!」「ちゃんとできてます!」「もう一人前ですやん!」皆さんが誉めてくださる! ありがとうございます! ブタもおだてりゃ木に登るで、誉められると実力以上の力を発揮するタイプです! そうこうしているうちに、3種類のお仕事のうち2種類はできるようになった! そして昨日、ついに3種類目のお仕事のレクチャーが始まりました!
ソウ:これをおぼえたら、一通りできるってことですよね!?
上司:そうです!
ソウ:頑張ります! できるだけ早くおぼえるよう努力します!
上司:ゆっくりでいいんですよ!
上司や先輩たちが口を揃えて言ってくださるのは「ゆっくりでいい」「一度でおぼえられない」「失敗することだってある」「できないコトだってある」「無理はしなくていい」「なんとかなる」そういうお優しい言葉です(涙)。そう言ってもらえると「頑張るぞぉ!」と思えますし、すごく安心します。安心するので「間違ってないかな?」「大丈夫かな?」そう思う余裕ができて、ミスを未然に防ぐことができる!
わたしがいつか教える立場になったら、絶対に同じコトを言おうと思います! そして安心してお仕事をおぼえてもらいたい! 叱責されるとビクビクするし、おぼえる余裕がなくなります! 結果、どんどん悪循環になってしまう! あんな残念な状態は二度とイヤです! 泣くのも泣かすのもイヤだ!!
必死のもっし(必死のもっしって、言いません? 方言かしら?)で髪の毛を振り乱して頑張っていたら、いつの間にか数か月先にバイトを始めた先輩より先に、新しいお仕事を教えてもらえるようになった。あら? わたし、先輩を抜かしているわ……。上司や先輩たちから「ソウさんは仕事をおぼえるのがものすごく早い!」と誉められていたのはお世辞ではなく、本当だったみたいです! やった~! わたし、バカじゃなかったああああああああ!!
今回の件でわかったことは、わたしは叱られると著しく効率が落ちるし、誉められると伸びるタイプだということです。そして、バカではなかった!! …………でもこれって、わたしだけじゃナイと思います。誰でも叱られたらビクビクして余裕がなくなるし、自信を失う。
わたしは何も変わっていません。けれども働く場所によってバカみたいになったり、すごく有能だったりします。どうせならテキパキ働いて有能でありたいです! でもそれって自分じゃなくて環境によって左右されるのかもしれません。
いまお仕事が辛い方も、原因はあなた様ではなく周囲の環境だったりするのかもしれません。環境が変わればすごく誉めてもらえるようになる可能性はあると思います! だってわたしがそうですもの!!
尻尾を巻いて逃げ出した時は自分が情けなくて泣きましたけれど、結果オーライにできました! 余談ですけれど時給は爆上がりしました!! ご迷惑をかけてしまったのは申し訳ありませんけれど、わたし自身のためには辞めて良かったです!!
いつかわたしも「大丈夫ですよ~♪」「ゆっくりどうぞ~♪」と新人さんに教えて差し上げたいです♪ そしてわたしが先輩や上司に感謝しているように、わたしも感謝してもらえたら嬉しいです♪♪
1か月もたてば仕事に慣れて初心を忘れてしまうと思うので、今日のエッセイで記録しておきます。
皆さまも安心して働けますように!! そしてイイコトありますように☆