表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

警戒対象、山中斑 (紅刃side)

 ……迂闊であった。

 幾らお役目から除外された者とはいえ、あの方の弟……『山中』の姓を持つ者に不用意に接触をしてしまったのは完全に私の落ち度。

『服部』の姓を継ぐ者として恥じ入るばかりだ。

 今も確実に彼の視線は私を追っている事に表情には出さないが、心の内で動揺する事は止めようがない。

 視認されているのだ……服部のお役目を担う中でも取り分け“隠形”の忍術に優れたこの私が、教室の中とはいえ完全に認識されている。

『あのお方』の弟であるにも関わらずお役目とは関係の無い一般人であると聞いた時には興味も無かったのだが、一度任務をご一緒した時に小耳にはさんだ頼りにする人物として挙げたのが、彼の『山中斑』……。

 興味の理由はくだらない嫉妬心、お役目と無縁の者が最も頼られているなど不満を持ち、図書委員に立候補してしまった事で接触するという失態を演じてしまった。


「く……またか、また私がいなくなった事実に気が付かれた!」


 今までなら印象に残らずに煙のようにその場からいなくなる事が出来たと言うのに……一度顔を覚えられてしまってから、彼は明らかに私の事を警戒した目で見るようになった。

 身体技能が高いワケでは決してないハズなのに……私の忍術をいともたやすく看破して常に私と言う不穏分子への警戒をする。


「お役目を除外されてもやはり甲賀……一筋縄では行かないようね」

面白い、もっと読みたいと思って頂けたら、感想評価何卒宜しくお願い致します。

創作の励みになります。


宜しければ他作品もよろしくお願いします。

書籍化作品

『疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが?』

https://ncode.syosetu.com/n2677fj/208/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 忍者物ですか 期待します!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ