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子供の頃は
一部の弟子は師匠のことを知ったかだと言っていた
でも私は師匠はその一部の弟子よりも世間を知っていると思っていた
でもその一部の弟子は師匠よりも
もースピードで売れていった
師匠は誰かが見ているんだよと言っていた
でも師匠が書いた自慢の自称代表作を
誰も知らなかった
それに腹がたったのか誰もいない殺風景の美術館で
ズボンを脱ごうとして出禁になっていた
ある時師匠に
きみはプロの世界では通用しないねと言われた
プロとアマチュアの違いって何ですか?
って聞いたら
ワシが知りたいって言っていた
師匠と同い年の売れている師匠の小説がバカ売れしていた
それを読んだ師匠が
これの何が面白いの?とゴミ箱に捨てていた
かと思ったが次の日
その小説を読みながら自分の小説を黙々と書いていた
師匠はいいところだけ自分なりに盗めと言っていた