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終の賛美(ついのさんび)  作者: 川崎カルマ
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不在の欠片

序章

「命」というものが仮に複数あって、そのうちのひとつが失われると別の人生になる。人生とは一つのふしめであり、何か究極的な目的の為の長い長い旅のよう。要するにいってしまえば運命や人生は、残酷なまでに輪廻転生(リンネテンショウ、テンセイ)というやつに翻弄され、幾重にも合わさるようにクロスした蜘蛛の巣状に張り巡らされた運命っていう幻想を、従うしかないただの操り人形。


神の手のひらで踊るにすぎない、、、。運命っていうのを平たくいうと要はそういうこと。

実に滑稽なからくりだけど、私達に抗う術はない。運命って嘆いている渦中に命は尽き、そしてまた

命が始まる。命の重さがなんたるかときずかされるまえに、また訳もわからないまま0としてスタートする。それが命。


これは私の持論だけれど、運命はこうと考える、一つの人生が幕切れしその人生での目的まで

到達できずにいると、次の人生で試練という目的が課せられ、やはり到達できず尽きると無限ループのように別の人生に迫られ決められた目的の為の新たな人生を。輪廻転生とはよくいったもので、


実際は(苦行)という行:❨ぎょう❩に他ならない。もしかしたらそれがひとの歩んできた業❨ごう❩という

やつなのかもしれない。私がいいたいことは、やってきたおこないは消えずに魂の浄化してもなお、

魂には脈々と刻みこまれるいきてきた痕跡。故に、因果応報のなのもとに人生は決まる。

救いを求めて自らで命を断つ。ただしそこには救いはなく、人生でない人生。いわゆる地獄という宿命

あるいはこれこそまさに人生の縮図なのかもしれない、極楽浄土の道は険しく、もしかしたら輪廻転生を繰り返す現世のが気が楽と思える程に地獄という場所は本当に過酷で辛く、生きているのか死んでいるのかという感覚さえ鈍くなる場所が地獄で、分かりやすくいうと血と、その世界全てが血なまぐさく阿鼻叫喚という絶望それが地獄。でも歩んできた人生が棘❨いばら❩の道ならばたとえそこが現世だったとしても

地獄以上の地獄やもしれない。本人はわからなくてもそれが宿命、だからそれがどのような状況の世界で

あれその場をやりすごし生きなければならない。


これから話す事は全て私の体験した人生であり、棘の宿命に他ならない。

ではお話しようわたしの、数奇な運命を。

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