悪魔裁判と中二病
昼休み、
弘樹さんは私の料理で倒れてしまった。
私、そんなに料理が下手だったなんてしらなかった。
でも弘樹さんは何も言わずに、、
弘樹さんを抱えて、私は保健室に運んだ。
ついでに浅蔵くんも←蹴ってました笑笑
授業中も弘樹さんの体調が気になって仕方がなかった。
何をしても、頭から離れない。
そしてこの胸の高鳴り、、、
私ったらどうにかなっちゃったのなー。
放課後になって、すぐに保健室にいった。
弘樹さんは、まだ寝ているようだ。
ベットの横に座る。
「弘樹さんの寝顔って、いつものとちがってかわいいんだなー。」
私はついつい、弘樹さんの頬をつついてみる。
すこし動いた、
かわいいなー
こんな幸せな時間がつづいたらいいのに、、、
「??」
大きな違和感。
朝から、頭に刺さっていた小さなものだったのに、
今では、危機感さえ感じさせるほどになっていた。
一体なんなの?神、悪魔?
この違和感は、今は屋上からきているようだった。
今戦えるのは私しかいない。
覚悟を決めなきゃ、
弘樹さんを守るために、、、
そう、私は弘樹さんのこと、、、
「弘樹さんいってくるね♪」
保健室を飛び出し、屋上へむかった。
階段を上がれば、上がるほど岩のようなプレッシャーがのしかかる。
それほどの実力者が屋上に、、、
汗がにじみ出てくる。
かすかに感じる恐怖、
それらを振り切り、
すべての階段をかけあがって
勢いよくドアを開けた。
ガシャン
そこには、
ぱつ金の男性がいた。
俺は、屋上へたどり着いた。
階段きつすぎだろ!!
てか、これどういう状況だ?
ロキと金髪の男性が向かい合っている。
話すこともなく、動くこともない。
風が吹きやみ、日が雲に隠れる。
すげープレッシャーだな………
「おぉ目的の彼が、やって来たみたいだね。」
金髪の男性が笑顔でそう言った。
「弘樹さん……。」
ロキは、とても不安の表情をしている。
それは俺が初めて見る顔だった。
「さて、役者は揃ったね♪」
「自己紹介からしよう。私は、ミカエル!天使だ。」
「俺は、大賀弘樹、よろしく。」
じゃねぇよおおおおお!!!
いま、天使っていったよね!!
そんな大事なことをいったのにも関わらずに、何律儀に自己紹介してんだぁ俺はぁぁぁぁぁ!!
自分で自分のマヌケ具合に驚く俺☆
って、また勝手にテンションあげちゃった。
「くすっ、やっぱり弘樹さんは変わった方ですね♪」
やっぱりって……………
俺に10000のダメージ
すでに、メンタルボロボロの弘樹くんです。
「えーーと、いいかな、話して進めて?」
おーと、ミカエルがいたのすっかり忘れていた。
ミカエルが喋り出す。
「私が来た理由は、秋葉で買い物するついでに、君たちを審判しに来た。」
ついでかよ!!
「あとこのシャツは、おきにいりです。」
しらねーよ!!
それより、審判とか言うやつを説明しろよ!!
「えーと、君たち、、目が怖いよ……。」
苦笑
ると、ミカエルは歩きながら話を進める。
「審判とは、平たく言えば、君たちが危険であるか、そうではないかを確かめることだよ。」
「そこにいるロキは、巨人を天界から誘導してくれた恩もあるが、人間界で力を使ったのは事実だ。」
あぁ、あのときの戦闘か、
予想以上に事態はひどくなったものだ。
あのとき、止めとけばよかった。
「で、私達を、どうするの?」
寄ってきたミカエルから、ロキは適切な距離を保ちながら疑問を投げ掛ける。
「簡単さ、お前たちが私達に有意義な存在か示してくれればいい。」
えーと
何気に俺も共犯になってますけどおおぉ
巻き込むなよ!!
違うよ!!おれは見てただけだよ!!誤解だぁよぉ!!
ゾクッ……
なんだ?急に寒気が……
しかしこの感じ、、、
「あら、最初の敵がラスボスレベルなんて…せこすぎですねー。」
「そうかい?でもこの体じゃ半分くらいしか出せないけど、」
そうか、これはあのとき、
ロキとトールが戦ったときと同じだ。
ってことは、これは臨戦体制ってことだよな。
「ロキ!!俺はどうすればいいんだ?」
下手すれば、戦いに巻き込まれて死ぬからなー。
それだけは勘弁なのよー笑笑。
俺の声に反応したロキは、こっちへかけよって
「今こそ修行の成果を見せるときです!」
へ?
まさかあれを…
修業とは、昨日のあの騒動が終わった後、ロキから神々の戦いかたをおしえてもらったことだ。
まてまてまて!!!!
あれをするんだろ?
まだ心の準備が………
ロキが俺の手を握り、目を閉じる。
はエエよ!?
するとロキの全身が光り、光が俺の体と同化していく。
俺の体にも変化が訪れる。
髪の毛と目が紫に染まり、感覚が冴えていく。
そう、これが神と人間の擬似融合、、、、
「人神同調」シンクロ!!!!
シンクロが完了し、
俺は閉じていた目を開ける。
さっきと違って頭が冴えてるおかげで、冷静に考えられる。
どれだけ頑張ろうともきっと勝てない。
しかし、今回は勝つことが目的じゃないしな。
「風の靴解放!」
これは昨日教えてもらったことだ。
俺の愛用しているプーマの靴が、たちまち色や形が変わり、風の靴になった。
「ほぅ、確かに初心者にしてはやるな。感心するよ。」
ぬっ、こっちがこれだけ変身しておいて、その余裕はなんだ!!
少しカチンと来た。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ
風の靴のちからで加速!!!!
凄まじいスピードでミカエルに急接近、
構えて、
渾身の右ストレート!!!!!
手応えは、
なし。
ミカエルは、空中に退避していた。
12枚の翼で、
しかしそれより驚いたのが、
翼ってリュックサックにもなるんだねー笑笑。
「さて、次は私の番だ。」
ミカエルは翼を広げ、
そこから
ジャリん
光の鎖が現れた。
あれが奴の能力……
鎖は俺の方へ向かって放たれた。
ドゴゴゴゴォオオオオオオン
普通にかわしたが、凄まじい威力
距離をとらせたら、勝ち目はない!!
俺は風の靴の出力をあげ、ミカエルに向かって再びダッシュ!!!!!!!!
次は、右と左のコンビネーションで………仕留める!!
顔面に向かって右ストレート!!
紙一重でかわされた。
しかしまだ、
左の拳を握りしめ、ミカエルの腹に向かって撃つ。
次は手応えあった!!
「ぐふぅ!!」
たまらず、後ろに吹き飛ぶ、
「逃がすかよ!!」
それをさらに追いかけて、攻撃を仕掛ける。
しかし、
その瞬間、予想外の出来事が俺を襲った。
「裁きの鎖」ジャッジメント
12本同時に発動!!!!
なぬぅうああああ!???
鎖は俺を囲むように、配置されている。
とても避けきれる数じゃない!!
「ぐっ!!うおおおおぉおおおおおお!!」
俺は止まらず、ミカエルとの距離を縮めていく。
ここで止まったら反撃のチャンスはないかもしれない。
刺し違えてもここで倒す!!
一本、二本、
グサグザグザグザザザザザザザザ!!!!!
「ぐっ!!」
次々と俺の体を鎖が突き抜ける。
痛みと熱が俺を襲う。
そして、俺の動きは、
空中で
止まった。
「んーーーーこんなもんか?」
何かいっている。
しかし今の俺には、何も聞こえない。
今の俺の体は、痛覚だけが支配していた。
「がっかりだなー、せめて五分は持つとおもってたんだけどー、この程度ならいらないなー。」
ミカエルは、再び鎖を召喚して俺の方へ向けた。
どうやらここまでのようだ。
とことんついてないなー俺、
デビュー戦がこいつだなんて……
不幸だ。
ジャリイィン!!
光の鎖が俺の体を貫いて……………
ジュワァァァァァァァ!!!!
何かが溶ける音、
俺の体を襲ったのは、鎖ではなかった。
「ぶぁぁぁぁちぃいいいいいい!!!!!!」
熱と蒸気に襲われる俺、
咄嗟の出来事に頭がついていかない。
何が起きたんだ?
「それぐらいにしとけ。」
知らない声が、辺りに響く。
空中でぶら下がる俺は声の方向に目線を向けた。
そこには、黒髪で服装が、やや変な少年がたっている。
ブチッッ
え?
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺を貫いていた鎖が急に切れて落下していく。
なぜこのタイミングウウウウウウウ!!!
「ヘルボッ!!」
そのまま地面に叩きつけられた。
なんて仕打ちだ……………。
そんなに悪いことした覚えはないぞ!!
「大丈夫か?」
少年が俺に手をさしのべる。
手をとり、俺は立ち上がる。
こいつは一体何者なんだ。
神って感じじゃないし、
「あんた、何もんだ?」
意を決して聞いてみた。
すると、少年は手に持つ鉄パイプのようなものをグルングルンと回してこう言った。
「俺の名は、高橋祐也!!そしてまたの名を業火哨戒!!世界最強の男とは俺のことだ!!」
はい、キマシタネー!!
ライトルのキャラ高橋祐也くんです!!
詳細はライトルのほうでよろしくです。
ちなみにミカエルが使っていた能力の名は、
「悪魔裁判」エターナルバインドどす。