表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/26

雷神トールと浅蔵

「ですからですね、私たち神にも代表や神もいるんですよ。」


今俺は、目の前の美少女ロキに色々と説明してもらっているわけだが、





長い………


なぜにこんなに長いんだ?もう一時間だぞ!!なんで来たのか聞いただけなのに!!不思議すぎだろ!!


さすがに俺はしびれを切らし、こうまとめた。


「要は、君は敵の神に追われていて、逃げてきたということでいいかな?」


「ず、ずいぶんとみじかくまとめましたねー。」


ロキは苦笑いをしつつ、お菓子に手を伸ばす。


「で、俺はなにをすればいいの?」


俺は最初に疑問に思っていたことを口に出した。


「俺には人間代理ってのも知らなかったし、なんの力も持ってないだけど…。」


「いえいえ、その点に関してはご心配なく♪」


ロキはにっこりと笑って、指を指す。


「人間代理の方々は、もとより力を有しておりません。」


「は!? じゃあ敵が来たとき、俺足手まといじゃん!!」


「だから心配しなくてもいいっていってるじゃないですか~。」


「弘樹さんには、これから神能力と神器の扱い方を学んでいただきます。」


「まじか…」


「本当は、魔術も覚えてほしいのですが、人間は適応力が低いですからねー」


なんださっきから…


まるでゲームのなかに入り込んだみたいだ。


頭がこんがらがってくる。



ピンーーーポーン





インターホンが鳴った。


「だれだ?」


するとロキがニコッと笑って


「お出ましのようですよー。神力をビビッと感知しましたー。」


神がやってきただとぉう!?


いや、不味いだろ!!


俺はまだ何もおしえてもらってないぞ!!


「何度言いますけど、ご心配なさらずに♪」


「なんなんだ、その余裕…。」


「大丈夫です。今回は、」


ロキは、どこからかフライパンを取りだし、ポーズを決めて


「私が戦いますから♪」



「お前って戦えんの?」


俺の頭に浮かんだ言葉が口をついだ。


ロキは、顔を真っ赤にして膨れっ面で、


「しーーつれいなぁ!!これでも私は神ですよ!!戦えますよ!!」


「そういうことなら早くいこうぜ。」


俺はさっさと玄関へ向かってった。













「さてどんな神かなー?」


ロキは、玄関前でドキドキしながら待っていた。


「どんな神でも変わんねぇーだろ。」


「そんなことないですよー!」


そんな会話をしながら、俺は玄関を開けた。



「なにやってるんですかぁぁぁぁ、普通そこは、溜めに溜めて、はい!CM!!ってとこでしょうが!!」


「こっちは命懸けてるんだよ!遊びじゃないんだよ!!」


「何が遊びじゃないって?」


不意にロキでも、もちろん俺でもない声が響く。


ん?でもこの声、どこかで…………


「おい!何ぼーとしてるんだよ、弘樹!」


「あ!!浅蔵じゃねぇか!!」


浅蔵 勇


俺と同じ学校に通う、高校一年


ヒキニート予備軍である。


「どうしたんだ?」


「いや、今日はいつもやってるネトゲの攻略本を持ってきたんだけど……お邪魔だったかな?」


そうだった!!


今俺は、この美少女といるんだったな。


中身は、残念だけど……


「いや、こいつは親戚というか、なんというか~」


するとロキが前に出て、


「こんにちは、私は弘樹さんの親戚のロキといいます。」


普通に挨拶した。


なんだやればできるじゃねぇか。



「おぉよろしく。」


「はい、トール兄さんもお久しぶりですね♪」







へ?


いま、あいつは浅蔵のことをトールって言わなかったか?


なんで?


「………おい、トール!!もうばれてるよ。」


「おい、浅蔵……これどういうことだよ?」


浅蔵は少し考えた素振りを見せて、


「俺は、雷神トールの人間代理になっちまったんだよ。」



雷神 トール


ってことは、こいつにも神が………。













「久しぶりだね、ラキちゃん♪」


浅蔵の後ろに青年が立っていた。


それは、見るに眩しい金色の青年だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ