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ロキとヘル

今、俺の目の前に飯をガツガツ食っている紳士のような男がいる。


こいつは化物から俺を助けてくれたのだが、


状況をさっぱり理解できず混乱している俺の手を引き、さらには勝手に家に上がり込んできたのだ。


しかも飯を勝手に拝借って………


「いやぁやっぱり日本食はいいですねー、食欲をそそりますし、何より体にいい!!」


いきなり飯の感想を述べる、立て続けに


「でもやっぱりご飯はもう少し柔らかくした方が私の好みですー、あと味噌汁は赤味噌がベストかと、ご検討お願いします。」


「残念だが、うちはご飯固めの味噌汁は白味噌って決まってんだよ、てかお前はなんで勝手に飯食ってんだよ。」


「いやぁー、用意されていたもので(笑)」


その瞬間、俺の頭の中で何かがキレた。


ポケットからボールペンを取りだし、ペン先をだす。


それを、、、


ザスッ!!!!


!!??


男は驚きのあまりに椅子から転げ落ちる。


なぜかって?


ボールペンを机に突き刺したからだよ。


摩擦で煙吹いてるし、


「さーーてと、お前には聞きたいことが山ほどあるんだ。全部答えてもらうよ。」


「は、はい…。」


さっきと一変して、恐怖で声が震えている。


ザマーwwww


「まず、お前は誰だ?」


「わ、私はヘルと申します。現ロキの側近をさせていただいている者です。」


「は?」





ろき、ロキねぇー


なるほど、なるほど、


「お前さーー、」


「はい?」


「刺されたいの?」


再び右手に握られたボールペンを振り上げる。


「イヤァァァァァァ!!!!本当ですって!!信じてください!!」


ヘルは悲鳴をあげて、リビングのはしっこへ高速移動した。


「なんの冗談か知らんけど、まぁいいや…次はお前がここに来た目的は?」


「ロキ様の人間代理人、弘樹様にお会いするためにやって参りました。」


「…………………え?何だって?」


俺は耳を疑った。聞き覚えもない単語が出てきたぞー、


鼓膜でもやぶれたか?


「も、もう一回頼む!」


「だから、ロキ様の人間代理人の弘樹様にお会いするためにやって参りました。」


聞き間違いではなかった。


「えーと、…………人間代理人って何?」


「人間代理人とは神様絶対不可侵条約により、人間界での力の使用が禁止された神様が人間界で力を使用する際使わせてもらう体を貸し出す方のことを言います。」


へー、そんなものがあったのかーーー

なるほどーーー


「じゃねぇよ!!」


さっきから何言ってんだこいつ?俺が予想してた数倍ヤバイやつじゃねぇか…でもこいつの話が本当だとすると、


「じゃあ、なんで俺がそのロキの代理人に選ばれたんだ?」


そう、このごくごく普通の高校生の俺が関わるにはちっとばっか壮大すぎるだろ!!上条当〇じゃねぇんだぞ!!


「ん?何をおっしゃっているのでございますか?別に選んでなどおりません。あなた様のお父様が前代理人だったので、あなたに役目が回ってきたということですよ!」



ポク ポク ポク ポク ポク ポク チーん


「エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」


顎が外れるほど絶叫した。


俺の親父が、前代理人だとぉう!!!


全く知らんかったわ!!ふざけんな!!!


「その反応を見て察するに、弘樹様は知らされてなかったようですねwwww 」


ヘルがこっちを見てニヤニヤしてる。


ムカつくがここは押さえた。


「じゃあーー何だ?、その代理人ってのは辞められるのか?」


「まぁーーーたしかに辞められますけど……」


「じゃあ辞める、さよなら。」


「ちょっと待ってくださぁぁぁぁぁぁい!!」


話を無理矢理終わらせて、自分の部屋に戻ろうとする俺をヘルが全力で引き留める。


「待ってください!!もう少しでロキ様が来られますので…。」


「興味ないし、会う気もない。」


ヘルを振り切り、部屋に戻ろうとしたその瞬間、


インターホンが鳴った。


「来られたようですねww」


俺は無言でヘルにボールペンを突き刺して、玄関へ向かう。


できれば会いたくなかったが、


ガチャ




「ハロォォォ!!



ガシャン


やっぱりな……、仕えているやつがれならし主人も変人だとは予想できていた。


ドアを閉めて正解だったな。


さて部屋に戻ってゲームでも……


玄関の外から悲痛の声が度々聞こえてくる。


しばらくすると声は聞こえなくなったが、


ドンドン、


「……」


ドンドンドン


「…………」


……………………………………


「………………………………」






ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!



「いい加減にしろおおおおぉおぉぉぉ!!!」


ガチャ


勢いよくドアを開けた俺、


勿論、目の前にロキがいるという設定でだ。


だが、


「……あなた………誰ですか?」


あれ?さっきの変人はどこ行ったんだ?


へ?なんで驚いているかって?


それは、目の前にいたのが

























とんでもない美少女だったからだ。

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