決着とピンチ
試験勉強中に投稿
はっきり言って、文章がクズ過ぎます
なので近いうちにまた書き直します
許してください
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨と爆発音が異空間に鳴り響く。
フレイこと万里は、目の前にいるおっさん型邪神に苦戦していた。
万里の周りには、岩や泥で作られた人形が宙を舞っている。
それらが万里の行く手を阻み、その度に万里がそれを切り捨てていく。
だが人形の数が多すぎて、近づくことができず、防戦一方がつづいていた。
「ぐっ!!貴方の能力はサイコキネシスですか………!」
絶えず襲ってくる人形共を切り捨て、避けながら万里は敵の能力分析をしていた。
「そうだ、私の名前はゴルロイス、狂宴の王と呼ばれていた。どうだ俺の攻撃は?踊りたくなるだろう?」
「ここまでダサい踊りをしたのは初めてよ……」
ゴルロイスの顔がすこし歪んだように見えたが、すぐさま狂ったように笑い出す。
それを見て多少イラってくるが、今はやり返す余裕がない。
万里が切り捨てた泥人形はすでに百体を超えている。
しかし、いまだ人形の数は少しも衰えていない。
それどころか、さっきより数が増えたように思えるのは気のせいだろうか、
万里はすでにいつもの型を捨てていた。
突き技主体の攻撃では、一体倒すのに時間がかかってしまう。
今は、コンパクトな切り払いを素早く出して、連続攻撃で倒している。
普段の型を捨てて、戦うのは体力の消費が著しい。
それは万里も例外ではない。
体が重く感じられ、動きが鈍くなる。
それが焦りを生み、心の隙間を作る。
ゴルロイスはそれを見逃さなかった。
「は!!!」
手を上に掲げ、気合の声を揚げた瞬間、
「!?」
万里の周りに散乱していた人形の残骸が、細かい砂になり高速で彼女を包み込んだ。
「うっ!!」
砂の竜巻に取り込まれた万里は、風圧で身動きが取れない。
完全に相手にはめられた。
またしても相手の罠にひかかってしまった自分を強く悔やんだ。
これじゃ、ヒロちゃんを守ることなんてできやしない。
なんとしてもここから出て、ゴルロイスを倒さなければ、、
「無駄だ、そこから出ることは出来んぞ、サイコキネシスを最大にして回しているからな」
「うっ!!」
一歩も動けない。
細かい石が無数に飛び交い、万里の体はどんどん傷ついていく。
このままじゃ、弘樹を守るどころか下手すれば死……
これじゃ………これじゃ!!
あの時と同じじゃない!!
考えろ、考えろ、考えろ!!
万里は思考をフル回転にして、打開策を考える。
この竜巻は、やつのサイコキネシスで飛ばされている砂が生み出しているもの、
この砂を一度吹き飛ばせれば、攻撃に移れる。
万里はフレイにもらった力を一つ一つ思い出した。
勝利の剣
戦闘能力開放
剣術
能力、、、
ぁあ!!能力!?
そうだ、私には能力があったんだった!!
フレイからもらった能力、
まだ全然コントロールできていないけど、
ここで手加減する必要はない。
万里は心を落ち着かせて、静かに力を貯める。
ゴルロイスは相変わらず、奇声をあげて笑っている。
笑っていられるのは今だけだ。
その顔は数分後には恐怖に染まっているだろう。
目を閉じ、能力発動に備える。
マリの頭の中だけ一瞬静寂が訪れた。
「はっ!!」
目をカッと開いて、気合の一声を揚げた。
その瞬間、万里から紅いオーラがにじみ出て、周りに広がり、
ドドド!!っと連続して周りが爆発した。
砂塵を爆発の勢いで吹き飛ばして、自由の身となった万里、
体中には細かい切り傷が痛々しく残っているが、それより、、、
「ぐ……はっ……!?」
爆発でできた黒い煙で覆われていた景色がだんだんと晴れていく。
そこには、体半分を吹き飛ばされたゴルロイスが苦悶の表情を浮かべていた。
「すみませんね、ほんと手加減できなくて……でも………」
謝りながらも、
万里は戦っている最中、敵の能力に対して疑問に思っていたことを口にした。
それは
「なぜ、あなたは岩や砂しか動かさないんですか?第一私の剣さえ奪っていれば早く倒せたはずなのに………」
「…………」
「縛りですか?」
「!?」
無言を貫いていたゴルロイスの顔が少し歪む。
「図星のようね、となると私を動けなくするほどの砂塵を生み出すパワーにも納得がいくってもんだわ、」
縛りとは、
能力本来の使用範囲を狭めることで、能力の性能を飛躍的にあげるものである。
ゴルロイスはサイコキネシスに岩や砂などの物しか動かせないという縛りをつけることでパワーを増大させたと考えられる。
「縛りは強力な能力向上法だけど、時にそれが重みになることもある、いまがそのときだったってことね」
縛りさえなければ、ゴルロイスは勝てたかもしれない。
そう万里は言おうとしたが、慌てて口を閉ざす。
異空間に静けさが訪れる。
「さて、時間ないから殺すけどいい?」
「好きにしろ」
ゴルロイスは半ば生きることを諦めたらしく、その場に膝をついていた。
傷からは、赤い血が絶え間なく流れている。
万里は
少しずつ、距離を縮めていき、
ゴルロイスの横を通り過ぎた。
「な、何を!?」
「 死にかけのおっさん殺したって意味ないじゃん、それにどうせその傷じゃすぐ死ぬでしょ、」
それに私、人型の神殺したことないし…
万里は敵を殺すことに躊躇はない。
だが無抵抗な相手を殺すのは主義じゃない、
それは万里が人間であることの証明でもある。
そして万里は異空間に開けし扉に向かって、歩き出した。
万里勝利
さて、やっと俺の話に戻るのだが、
とてもやばいことになっている。
俺に猛然と襲いかかってきたクァチルは、能力を惜しみなく使って攻撃してきた。
能力は通り名どおり、触れたものを塵にする力、「 灰塵滅殺」
はっきり言って、おそろしすぎる能力だ。
そんな能力の効果を何度も目の前で見せられて、もう体力も精神も限界に近づいていた。
「苦しそうだな、いい加減くたばったらどうだ?」
「ご冗談を……」
なんて強がりを言っているが、息は切れて肩は大きく上下してるし、
次の攻撃も避けれる自信もない。
何度もいうようだが相当ヤバイ状況。
「ったく、ほんとーにきつそうじゃん、もういいや、殺す」
クァチルが猛スピードで接近してくる。
やばっ!!逃げなきゃ!!
「っと!」
こんなときにつまずく俺!!
ないわーーーーーーー!!
もうやつは目の前まで来てる。
ヤバイって、ヤバイって!!!
こんな体勢じゃよけるのもできねぇつーの!!
クァチルは深く足を踏み込んだ。
そして右手が開かれ、俺の顔に向かってやってくる。
触れたら塵にされて、、、
「だぁぁぁぁぁ!!」
んなこと考えられるか!!!
一か八か右手でガードするようにしてみた。
もしかしたら、いきなり全部塵にされるっていうことはないかも知れないと思ってのことだ。
いや、右手消し飛ばされるのもやだよ、
でも死ぬよりましじゃん、、
そしてその瞬間がやってきた。
クァチルの右手が俺の顔寸前までやってきたのを、
俺は右手で弾いた。
あぁーー触れちゃったよーー!!
右手がぁぁぁぁ!!
なんて考えると、
俺の右手があの時のように光りだし、クァチルを吹き飛ばした。
しかも右手消えてないし、、
「これって、」
あの時の力、夢想の幻拳とかいうやつが発動しているってことだよな、
今もなお右手は光り続けている。
この力って確か、、、、
ロキの説明を思いだす。
『夢想の幻拳っていうのは、思いを物質化する武器のことですよ、そのため元の形は存在しないらしいですよー』
思いを物質化ねー、
どうすれば物質化できるか知らんけど、
できたら戦えるどころか勝てるんじゃね、
もし勝ったら、あの二人を見返すこともできる。
やべー!!やる気出てきた!!
「どした?いきなり顔色良くなったじゃねぇか」
「うるせぇよ、すぐに倒してやるから覚悟しろよ!!」
そうだ、この力さえあれば、
思いを物質化、、、ってことは
今の状況なら、
闘志を力に!!
目を閉じ、集中する。
心の奥底で何かが燃え上がる。
目を開き、右手を前に突き出す。
すると、右手だけではなく俺の周りの地面から光の塔が現れて、
右手に向かって集まってきた。
だんだんその光が集約していき、大剣を形作っていく。
そして最後に覆っていた光が弾け、透き通った刃をもつ大剣が俺の右手に握られた。
夢想の幻拳:闘剣mode
「軽いな」
剣を握って最初に思ったのはそれだ。
二m近い大剣はニキロ以上はありそうなのに、小枝を持つ感じで手に持てた。
さて
俺もこの状況に驚いていたが、俺より驚いたのは、もちろん、
「嘘だろ!?」
クァチルは限界と言えるほど、目が飛びでていた。
「そ、それって三大神器の一つじゃないのか!?」
「あぁそうだよ、それがどうした?」
「参った!!降参!!」
「断る!!」
「なんで!?」
当たり前だろ、ここでやめたら俺の戦いがすぐに終わっちまうだろうが!!
「くそ!!」
「あぁ!?」
クァチルは一人自問自答している俺の隙をついて、逃亡した。
「逃がすと思うなよ!!」
親指に力を込めて、猛ダッシュするつもりで地面をけった。
「ハッ?」
どういうことかすでに俺の目の前にクァチルがいた。
どうやら、かなり離れている距離をひと蹴りで埋めてしまったようである。
この武器は、身体能力も強化するのか、
「くそ!!」
クァチルは逃げるのを諦めたらしく、こっちに向けて両手を突き出して突進してきた。
だがすでにやつへの俺の恐怖はなくなっていた。
右手に握られた大剣を構えて直して、猛然と近づいてくるクァチルに俺も走り出した。
「っっっ!!!!」
「っっっっ!!?」
クァチルの右手は俺の鼻先ぎりぎりを通り抜け、左手が握られてそのまま頬に向かって………
だが、このように説明できているのは俺にはすべて見えているということだ。
当然、その左手も見えている。
「はぁぁぁぁ!!」
剣を持つ手に力を加えて、体をひねり、左手とともにクァチルを切り裂いた。
「グハァ……!」
そのまま、ダイブするように前に倒れ込むクァチルに、背を向けて俺は体勢を戻した。
「これで終わりだ、フレイヤは何処だ?」
倒れ込むクァチルを目を細めて見た。
「まだなのか、まだこないのか……」
しかしクァチルは
俺の問いに対して、全く見当違いのことをブツブツいっている。
「何を言ってんだ、フレイヤはどこかって聞いてんだよ!!」
未だに何かブツブツ言っているクァチルに苛立ちを覚えはじめる。
くそっ!
その時、俺の背後から何かが開いた音がした。
そこには見慣れた三人が立っていた。
「お、お前ら!!」
「あぁ!!弘樹さん、ご無事で何よりです!!」
「だから言ったでしょう、大丈夫だって」
ロキは片手に剣を、フレイも片手に剣と浅蔵の髪を持って現れた。
「痛いわ!!そろそろはなせ!!」
「あら、あんたいたの?てっきりゴミ袋を持っているかと思ったわ」
「俺はゴミ扱いか!!」
いつもどおりの絡みを見て、少しだけ気が緩んだ。
いや、いい意味で
「クァチルを倒したんですね!!見直しました!!」
「まぁ、この力を開放できたおかげだけどな」
ロキに褒められて、少しだけ照れる。
「ヒロちゃんなら当たり前よねー、昔から強かったもん」
「い、いつの話だよ」
昔の話を持ってこられたら困る。
昔は、恥ずかしいことばっかしてたからな。
「そ、そんなことより、早くフレイヤを探そうぜ、っていってもあそこしかないと思うんだけど、」
ここ広場唯一の扉が目の前にある。
あの扉に向かう途中で飛ばされたので中まで確認できていない。
というかあの扉にたどり着く前に、クァチルが現れた時点で怪しいとは感じていたのだ。
「さぁ行こう」
三人とアイコンタクトをとった俺は最初に歩を進める。
だが
俺たちはそれぞれ激戦のせいで、疲れていたのだろう
背後に黒い翼が、降り立ったことに誰もが気づかなかった。
気づいたとき、唯一聞き取れたのは、
『闇電槍』
と言う言葉だけだった。
そして広場は暗い闇に包まれ、俺たち三人は飲み込まれてしまった。
俺はその中ではっきりと見えた。
四枚の黒翼をもつ化物を………
フレイの能力
爆破連鎖
触れたものを爆破させる力、
爆発の規模は触れているものの大きさと質量による。
さらに、爆破時に近くにあるものを任意で爆破させることもできる。
例:爆発の煙に触れたもの、爆破可能
てな感じです。




