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一応言っとくが俺の親は神様の敵だぞ?  作者: トミー
始まり=危険大↑↑↑
10/26

神子と大天使

前回のあらすじーー


突如として現れた天使ミカエルにぼこぼこにやられた俺は、謎の少年、高橋祐也に助けられたのである。









「燃え尽きな!!」


高橋が槍を突きだし、そう叫ぶ。


すると、ミカエルの鎖は一瞬にして溶けてしまった。


鎖が溶ける、ってことは、


どうやら彼の能力は、温度操作のようだ。







「違うぞ、少年。俺の能力は座標融解(メルトロケーション)だ。俺は、温度を自由に操ることができる。」



「心読むなよ!!」


俺は間髪入れず、突っ込んだ。


しかも言ってることはほぼ同じじゃん。


変なこだわりがあるんだなー。


呆れるぜ。



「……厄介な技だな、少なくともこの体では勝機はないな。」


ミカエルは、羽を何枚か畳んだ。


その動作に意味はあんのか?




「天使だか何だか知らんが、俺に勝てる奴はいねぇよ。」


高橋の一言で


再び、戦闘が開始し



爆発音が鳴り響く。




座標融解と裁きの鎖が交差する。



戦闘はさらに激しさを増し、辺りは瓦礫で覆い尽くされていく。




学校の屋上だけではない。


グラウンドとか教室とかもボロボロだ。



さすがにこれは不味い。



「止めないとな。」


覚悟を決めたぜ。


俺はのっそりと立ち上がり、風の靴で………







「やめときなよ、死ぬよ。」


またしても知らない声が鳴り響く。




「あぁー派手にやっちゃってー。たゆーはいつもやりすぎなんだよなー。」


気づけば


ツンツンヘアーの男がいつのまにか、


俺の横に座っていた。


少年は、のんびり観戦していたかと思うと




「あぁ!!俺の名前は、八橋 翔太。たゆーの友達だ。」


聞いてもいないのに自己紹介してきた。



たゆーてのは、おそらく高橋のことだろう。







どうでもいいけどなー。


それより、


「てか、あれ止めなきゃ、後処理だるいだろ。」







八橋はウーンとうなって納得したように、


「そうか、じゃあ俺が止めるからさ、君はそこで見ていなよ!」


ガッツポーズでこっちを振り向く八橋、




初対面だが、あまりにも頼りなさが涌き出てる。


これは止めるべきだろうか?




しかし、それは勘違いだとすぐに理解した。




なぜかって?



それは、



奴の右手に、





高橋と同じ槍が握られていたからだ。



さらには、八橋が身に纏っている負のオーラがいっそう禍々しく変化していた。


そして、それはなぜか高橋と同じように見えた。


まさか



こいつの能力は、







「コピーか?」



八橋は、驚いた表情で


「びっくりだな、俺の能力をすぐに解析するなんて!」


いやいや、すぐわかんだろう?


だってあいつ右手に高橋と同じやつ握ってんじゃん!


コピー以外に思いつく方がすごいわ!!



にしてもほんとーに







「お前、つまんねぇー能力だな。」


爆弾投下、


ついつい本音がでてしまった。


やちまったぜ、テヘッ☆



八橋は、一瞬にして真っ白になった。



だんだん涙目になっていき、とうとう



「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」



泣いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww





マジでうけるわーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ジューーー





何かが溶ける音、


それは俺のすぐ横にあったパイプを溶かした音だった。




「うわぁ!?あぶね!!あつっ!!」


八橋は止まらず、槍を振り回す。



しかも座標融解を発動させてやがる……。




辺りの瓦礫が溶ける、溶ける、溶ける。


しかも無作為だから、攻撃が予想不可


ヤバイ、まじでしぬーーーーーー






八橋の暴走は、


高橋とミカエルの方にも危害が及んでいた。


一発、高橋の槍に当たり、また一発は、ミカエルの鎖を溶かした。



「ったくあのやろう、俺の能力で好き勝手やりやがって!!」


高橋は苛立ち始めていた。


このままじゃ学校、いや町そのものが吹きとんじまう!!







「わわわわわかった、おれが悪かったから、速く能力をおさめろ!」



俺は必死に謝るが、聞く耳を持たない。


辺りはすでに火の海だ。


手遅れになれば、怪我人もでる。






かくなる上は、、、、





ボールペンをとりだし、上に投げた。


それは空中をくるくると回る。


俺は、風の靴に意識を集中させた。


風が靴に集まっていく……。


いくぜっ!!



これが俺の新業!!



ボールペンを思いっきり蹴った。


ボールペンは

蹴られた瞬間凄まじいスピードで発射された。

風の靴で回転とスピードがあがったボールペンは、



そのまま八橋のでこに、



グザッ!!!!!!!!!



直撃\(^o^)/





「「「ひっ!?」」」


ミカエルと高橋が同時に悲鳴のようなものをあげた。


あと、なんか頭のなかでも聞こえたようなー、


まぁいいか。





八橋は、白目を向いてそのまま倒れて気絶した。


なんとか、学校の崩壊は止められたようだ。


俺の手柄だな、うん。


ミカエルも高橋も戦う気が無くなったらしく、立ちすくんでいる。




こうして、俺のデビュー戦は、無事幕を下ろしたのでした。





いや、終わらないよ?


さて、10分後、


俺たちはミカエルからいろいろ話をしてもらうのだが、


長いので短く説明します。


べ、べつにめんどくさいってわけじゃないんだからね!!



まずは、


堕天使と天使の戦争


どうやらミカエルは、このためにいま人間界に降りてきているらしい。


二つ目、


ゼウスとオーディンのいざこざ


ラキの兄、ロキの処遇に関することで、いま天界が二つの勢力でわかれているらしい。


三つ目、


巨人の復活


このことだけはよくわからなかったが、かなりヤバイことらしい。



「、というわけだが後知りたいことはあるか?」


「「「ありませーん」」」


俺、高橋、ロキは声を揃えて言った。



正直、俺にとってどうでもいいー話であった。


てかわからん、


神のことなんぞ、俺の知ったこっちゃねぇーしな。


それに、




俺はこれから、日常を守ることだけを考えてるんだからさ、




今思えば


高橋がいる意味もわからんがな。


結局こいつは何がしたかったんだ?











「ぁあ!?時間!!」



そう言えば、あれから随分時間がたってる。


俺は時計で時間を確認する。




「よし、まだ間に合う!」


「何に?」


高橋がたずねた。





ポワァン





………やばい、にやけてきた、



言わんどこーかな?




でも、やっぱり




俺は息を吸い込み、


「聞け!驚け!!俺は今日初でーとなのだ!!」



そうなのだ!


俺は、今日人生最高の日を迎えた、


いや、まじで



なんと、



あの綾瀬と、






デーーーートオオオオオ!!!


二日前に約束してたんだよおぉ



フイイイイイイ!!!!!



高橋とロキは、白くなってる。



なるほど、その反応は、






お前たちはないのだな。


デートしたことが、



ざまぁぁぁぁぁ!!!!!



「ということで!じゃあな!!!!」


俺は素早く走り去っていった。












「全く、特別な人間というのはどうしてあれほど変人なのでしょうね。」


ミカエルは呆れている。


お前が言うなよ。


にしても弘樹さんがデートだなんて、


ショックで泣きそうなんだけど、






「さて、俺らどうする?」




するとミカエルが


「ロキさん、あなたに聞きたいことがあるのですが、」



聞きたいこと?


何かなー?


悪いことした覚えないしー




「何ですか?」





「あなたは、大賀弘樹という人間の正体をしっているのですか?」








え?






何をいっているの?


弘樹さんは私の代理人……



だよね?



「………知らないようですね。」


ミカエルは再び呆れる。


「どういうことなの?」













「彼はね、」














「神子の一人なんだよ。」




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