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最終章 失意と希望
竜太郎は三日三晩寝込んだ。学校も二週間休んだ。
文子が
「事情は美佐子さんからきいたわ。大変だったわね。ゆっくり身体を休めるといいわ。」
竜太郎は旭川の粉雪が懐かしかった。
久しぶりに学校に顔を出した。皆が口々に
「お前どこに消えたんだ。皆心配したんだぞ。」
佳恵が駆け寄ってきて、竜太郎の胸にしがみつくと
「竜太郎のばか、ばか、ばか!心配したのよ」
佳恵は泣きじゃくりながら竜太郎の胸を何度も叩いた。竜太郎は心に深い傷を負ったが玲子も同じだろうと思った。竜太郎は一つ大人になり、玲子は女になった。
青春の詩ー青春の影第二部 完
玲子との永遠の別れを経験した竜太郎は狂ったように勉強とバイトに明け暮れる第3部の完結編へと続きます。