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青春の詩ー青春の影第2部  作者: 本郷 真琴
動きだした新生活
5/9

入学式新たな出会い

 入学式の日がやってきた。みな眩しく感じられた。入学式では塾長の話と校歌を初めて聞いた。簡素な入学式だった。

 竜太郎は語学のクラスで初めて学生達と顔を会わせた。ドイツ語のクラスで1年C組となっていた。女子学生が圧倒的に多かった。自己紹介の時、竜太郎は北海道から来た旨を言うと拍手と歓声が沸き起こった。男女問わず話しかけられた。竜太郎は関西出身の雅之シティボーイの友太郎そして背の高い仙台出身の真二とすぐに意気投合した。クラスの中でとってもチャーミングな娘が目に付いた。いかにもあかぬけした東京のお嬢様という感じがした。鎌倉から通っていて、付属の女子高出身らしい。サークルはマンドリンのクラブらしい。

 翌日からさっそくドイツ語の講義が始まった。竜太郎は久の参考書である程度勉強していたのですぐに講義に入っていった。授業の最後に感想を書かされ、竜太郎はシラーの詩をドイツごで書き、感想も簡単なドイツ語で書いた。それを読んだ教授は

 「君はドイツ語を勉強したことがあるのかね。」と聞かれた。みんなも驚きを隠せずに竜太郎に注目した。例の女子学生がちらっと竜太郎をみた。確か佳恵とかいう名前だったはずだ。教授が出て行った後、佳恵が話しかけてきた。

 「私語学苦手なの。沢村君今度勉強教えてね。貴方とは良いお友達になれそう。今度お茶しましょうね。」

 佳恵の髪は甘い香りがした。佳恵は教室を後にした。竜太郎は洗練された佳恵と話をして少しどきどきしたが、肌が合わない感じがした。



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