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英雄の部隊  作者: 麦頭
序章
5/8

一年後。大陸侵攻作戦。

  『前線司令室聞こえるか!!こちらイーグル9、こちらイーグル9!!』


  『畜生!イーグル3がやられた!!』


  『ふざけんな、辺り一面敵だらけじゃないか!!』


『落ち着け!こちらホーク1。ファルコ小隊聞こえるか!!』


『聞こえます。こちらファルコ2。以下五名!!』


  『航空支援要請、位置はXが…』


  『くそが!!砕け散れ!!』


『お前らはイーグル小隊と合流しろ。その後負傷兵を拾いながら1キロ後方の補給所まで後退。行けるか?』


『しかしそれだとこの前線が…!!』


『復唱!!』


『…っ!イーグル小隊と合流後負傷兵を回収しながら1キロ後方まで後退!!』


『よし、それでいい。ただちにかかれ。』


『了解です。聞こえたか!隊形を維持しながら全速後退!』


  『なんだよ、何だよこれ。手はどこに行ったんだよ。俺の手はどこだよ?』


『こちらホーク1、ホーク2、ホーク3聞こえるか?』


『はい!!』


『聞こえてますぜ!忘れられてるかとひやひやしていましたよ!!』


『よおっし!よく生きてた!!愛してるぞお前ら。』


『で、俺たちも撤退ですか!?』


『んなわけないじゃない。』


『よくわかってるじゃねぇかホーク2。ホーク3、ダンスに付き合え。』


『ガッデム!!貧乏籤じゃねぇか!』


『お前の望んでた英雄になれるチャンスだ、気張れよ。』


  『いいか、お前らは後方との通信ラインを確保しろ。このままじゃ孤立もいいところだ。』


『いいですよ、そんなのならなくて。あの化けもんたちの仲間入りは勘弁…っつあ!!』


『ホーク3!!ホーク3が被弾した!!』


『…こちらホーク3。損害は軽微、行けますぜ。』


『こちらホーク1、よく生きてた。死ぬのは許さない。死ぬならポーカーの負けを払ってからにしろ。』


  『こちらスワロウ1。通信回復した。…何だと?』


『了解…。いつもながら人使いの荒い隊長だ…。』


『地獄の底まで付き合います、隊長!』


『よし、行くぞ!!』


『こちらスワロウ1、全機聞け!』


『んだよ!出鼻をくじくなよ!』


『変です、敵が引いていきます。』


『なんだ?』


『中央司令部からだ。現作戦行動を全て破棄。ガッデム!!現時点を持って作戦コードAに切り替える!!』


『…。』


『…おいおい…マジかよ。』


『やってくれる…。なんだ?何が来る?』


『投入されるのは、A-026、A-031と…畜生!!A-029だ!!総員退避!!近くの遮蔽物に身を隠せ!!』


『おいおいおいおいおいおいおいふざけんなよ!!まだ死にたくねぇよ!!』


『だらだら喋ってる暇があったらさっさと逃げる!!早く!!』


『…みちまったよ。見えちまったよ。ヤバいヤバいヤバい!竜の顎が開いた!!来るぞ!!!!伏せろ!!!』











『…ガ、ザザ…なに…てんだなぎ…』


『畜生…死ぬかと思った。』


『ザ……あな…がいるか…ザ…だとおも…ザ…』


『おい、誰か生きているか!?』


「大丈夫だよ中尉、全員生きてる。」


『本当か!!……なんだこれは?防火壁?いや違う、補給用コンテナか?こんなに大量の?』


「聞こえてるか中尉。ホーク1。こちらは桜花1。君たちを助けに来た。補給線は確保した。そのまま10キロ後方まで引け。」


『桜花…あんたA-026か!!』


「そうだよ。中尉。わかったらすぐに引け。」


『了解した。しかしあんたはどうするんだ?』


「俺もすぐに引く。君たちのしんがり役…。


『どうした?』


「…と、言いたかったんだが。」


『いいぃぃィィィィィヤッフウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!』


「馬鹿をちょっと迎えに行かなきゃいけなくなったみたいだ。」


『そうか。…気をつけてな。後で奢らせてくれ。』


「了解。死ぬなよ。」


『行くぞ!!ここは英雄たちが止めてくれる!!』


『隊形を組みなおせ!!全周囲警戒のまま下がるぞ!!』


「…さて。」


「聞こえてるかラビ!!」


「ああそうだよ後で覚悟してろ!!」


「それよりなにより」


「俺の獲物を獲るんじゃねぇぞ!!!」

誤字脱字の指摘、感想を心よりお待ちしております。

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