傷から生まれた防御反応
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
私の口の悪さの由来は、
親族譲り。
体育会系に片足突っ込んだ部活。
ラノベ。
なんですけど、ドッカンする場面は限られせないと駄目ですねぇ。
普段穏やかな人が怒ると手が付けられないというのはよくある話。それは身をもって知った出来事がある。実際、気に触った彼女は手が付けられない。かなり容赦のない暴言が飛んでくる。
でもその裏側にあるのは、恐らく傷なのだと思う。決して癒えない傷。
彼女の落ち着いがない。立ったり、座ったり、ウロウロしたり、兎に角じっとしていない。もうベッドに入らないと、明日に支障が出る時間なのに、全く寝る気配がない。だから半ば強制的に連れ込んだ。
彼女はまだ眠る気が無いようで、ギラギラとした瞳が僕を見据えている。眠れない事も、興奮状態である事も明白だった。
それでもどうにか、背中を摩り、瞼を閉ざしたところで漸く眠りに付いた。
異変を感じたのはその夜の事である。
「うるせぇよ!! 案山子以下の中身伽藍堂が人様の言葉喋んじゃねぇよ!!」
「私の事がゴミなら、お前は肉片以下だよ!! 生ゴミだよ!! 腐乱臭させてんじゃねぇよ!!」
とんでもない方言が隣から聞こえてきた。それは、はっきりと、しっかりと、部屋に児玉すると、突然プツリと聞こえなくなった。
驚いて、彼女を叩き起す。軽く頬を叩いて、胸倉を掴んで、揺さぶる。
「起きて!! 今すぐに!! 起きて!!」
すると急に開眼し、僕の胸倉目掛けて手を伸ばす。肌に引っ掻き傷が出来た。けれども今はそれどころじゃない。凄い汗だ。脱水症状なのかと思えるぐらい。その上顔が青ざめている。彼女が今、健全で無いことは明白だった。
「あ……あああ……傷……傷傷傷……ごめんなさい。怪我……」
「それよりも、何があったの? なんの夢見ていたの?」
彼女の荒くなる呼吸を落ち着ける様に、背中を摩る。すると少しずつ落ち着いてきたのか、ポロポロと本音を零す様になってきた。
昔、暴言を吐いてきた子が寝る前に頭に浮かんだのだと。気がかりで落ち着かなかったのだと。そして夢に出てきたのだと。
その時気が付いたのだ。身を守る為の防御手段として、彼処まで過剰な程の暴言を吐いたのだと。過剰防衛とも取れるあの物言いは、恐怖心からなのだと。
「大丈夫だよ。もう、大丈夫……」
すると彼女は酷く苦しげな様子をして、目を閉ざした。僕の言葉が届いて無いことは明白だった。
これぐらいの暴言、言うかどうかは分かりません。
怖くて逃げてしまうかも。
でも逃げられないと思ったら言っちゃいそう。
心理は何方も同じ。怖いから。怖くて仕方なくて、あっちへ行って欲しいから。
繊細な人、つまり、メンヘラ含めて広義に精神が乱れ易い人。そんな人程、何するか分からない。
大人しくしてくれれば良いですが、そうならないかも知れません。刃物飛んでくるかも知れません。
全ては自分可愛さの防御反応として行っている事なんで。怖い事に理性が働かないんですよ。
作者、メンヘラ大嫌いなんですけど、それは同族嫌悪から。だからこそ相乗効果で、くたばって欲しいぐらい嫌い。
だから本作でもビンタしてますし、胸倉つかんでます。
とりあえず、自分の害なすものは総じて潰す精神で生きてます。