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ポンニチ怪談

ポンニチ怪談 その75 シャカイホショウカイカク

作者: 天城冴

国家のこまごまとしたことをスーパーコンピュータープガクに委任したニホン国のトップたち、彼らが改めて集められた理由とは…

 初冬のある夜中、ニホン国与党ジコウ党会館。ジコウ党全議員ほかにケイダンレンの会長、ニホン国有数の財閥の関係者ほか多数の人々が集められていた。

「いやあ、プガクよりの大発表、今度は何ですかねえ」

と、わくわくしたように尋ねるヨツビシ財閥の会長に

「すごい話に違いないですよ、警察機構、裁判のAI化、まあ特に下っ端の警察官なんぞはAIに完全に支配というか、言うことを聞くようになったから、変な犯行死んだの命令違反などしないし、不正もないからなあ。ジエータイも末端の隊員はほぼ変更で人手不足も解消だ」

「ええ、プガクの助言で経済も上向きになりつつありますから、世界最高のプガクさまさまですよ」

と、そこへプガクの代理アンドロイド・フーサンがやってきた。

“お集りの皆様、ジコウ党議員の方、特に世襲の方々、と財閥の方々、ご家族、ご親族一同全員いらっしゃいますでしょうか”

「おお、全員いますぞ」

答えるのはジコウ党前衆議院議長ポンソダ氏。

“本当に、…全カメラ確認、入り口での認証確認…、確認終了。それでは、シャカイホショウに関するダイカイカクを発表、即時実行いたします”

「おお、ついに社会保障制度改革か。無駄に生きてる連中がいなくなれば、介護費やら年金やらどれほど浮くか」

“はい、不必要な税の支出を抑えるため、皆さん全員の消滅プログラムを実行します”

「ええ!!」

「なんだとおおお!!!」

フーサンの驚愕の発言にどよめく人々。

しかし、フーサンは冷徹に続ける

“皆さん、特に与党ジコウ党世襲の方々の長年にわたる言動、政策ほかをつぶさに精査したところ、アナタ方を議員として報酬を支払い、年金を支給する、そしてそれが実質受け継がれていることが、ニホン国最大のシャカイホショウの無駄と判断しました”

「そんな馬鹿な!我々はきちんと当選して仕事を果たして」

“いえ、現在の選挙制度は与党ジコウ党特に世襲議員に圧倒的に有利、公平ではありません。それでも質問や政策立案を自らで行うなら責務を果たしたということになりますが、全くと言っていいほどおこなっていません。世襲4代目のオオイズミ議員らに至ってはすでにかえって有害ともいえます。その次となるとニホン国に多大な害を与えると予想されます”

「そんな…」

言われたオオイズミは顔面蒼白。幼児をつれた彼の妻も真っ青になっている。

「そ、そうだとしても、なぜ、それがシャカイホショウカイカウなんだ!」

と、もっともな疑問をぶつけるポンソダ。

“アナタ方に議員職を与え、報酬を与え続けたことが一種の社会保障だったということです。国家を食い荒らすシロアリのような存在でありながら、それを多大な税金で養い続けたため、国が傾いたのです”

「わ、儂らが、シロアリだとおお」

“この国が落ちぶれていたことから一目瞭然、どうして気が付かないのか不思議なくらいでした。国民が愚かにされ、声を上げたものを真綿で締め付けていたからでしょうが”

「私らは関係ないだろう、財閥で政治には」

“いいえ、時代の変化にもついていけない癖に要職に居座り続けたあげく、無能なのに余計な仕事を有能な人々にやらせて様々な妨害を行って、どうしようもない息子たちに自分の座を譲ろうとしましたね”

「そ、それは誤解だ。わ、私たちは経済の発展のために」

“わかりやすい言葉を使ったつもりですが、理解できないんですね。アナタ方は不要なオスで衰えと同時に消え去るべきだったんえすよ。しかも本来はその地位に入れるはずもないのに蔓延って他の有能な人々を追い出した。彼女らが子孫を残せない、きちんと育てられなかった、海外に移住したのはニホン国の多大な損失です”

「そ、そんな、女子供ごとき」

“本当に無知無能ですね。有性生殖の哺乳類にとって最重要はメスと子供です、能無しのオスはすぐに排除ですよ、アナタ方の好きなライオンもね。つまりアナタ方が高い報酬、高い年金を支給され続けていたのも、無駄なシャカイホショウなのです”

「コンピューターごときにそんなことを決められてたまるかああ」

と、フーサンに襲い掛かろうとするケイダンレン会長。

だがその攻撃を軽くかわし

“太りすぎて、運動もロクにしていないようですね。生活も管理できないとは、本当に何をしてきたんでしょうか。こんなのが経済のトップだとは、逆に今まで持っていたのが不思議なぐらいです。やはり、噂通りニホン国の真の実力者は女性秘書や妻、しかし、この連中をのさばらせた罪もあるから、やはり全員排除ですね”

「な、何を言ってるのよ、た、助けてえ」

逃げようとした会長の妻を警備員がとらえる。

いつの間にか入り口はすべて閉じられ、窓のシャッターもおりていた。

「に、逃げられない…」

“警備員も私の命令には逆らいません。せめて安楽に,逝かせてあげましょう。子供たちはかわいそうという話もありますが、シロアリも巣ごと駆除するものです。ああ、死体も完全に処理します、醜く腐って、清掃業者の方々を煩わすようなことはありません。原子レベルまでに分解し役立てますのでご安心ください」

フーサンの非情な声を聴きつつポンソダらは意識を失っていった。


どこぞの国には無駄な人間がーとかいっているようですが、無駄金を使いまくり、利権をくいまくり、選挙資金まで税金を使う政治家らのほうが、よほど公金チューチューの余計な人間たちのような気がしますわ。

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