“一度ある事は2度ある!” 私は同じ男に二度、痴漢される。
“一度ある事は2度ある”という言い方があるが私はその通りになる。
同じ男に二度、私は痴漢された。
痴漢と言ってもただお尻を触られたり胸を触られたりした訳じゃない!
ほとんど体のすべてを舐め回すようにこの男に私は触られたのだ。
・・・場所は? 会社の通勤で乗る電車の中だった。
いつも朝は、満員電車でギュウギュウに詰め込まれるように乗る事が多い。
でも? この電車を乗らないと会社まで行けないのだ!
交通が不便な場所に会社があるから仕方がない。
私の朝は、いつも命がけだった! でもまさか!? 私が痴漢に遭うとは
思ってもみなかった。
私より若い女の子もいっぱい居るし、何故私だったのか?
私に痴漢した男は、年配の男でみすぼらしい格好で電車に乗っていた男だった。
【今日もギュウギュウで会社に行くのか?】
【扉が閉まりまーす!】
【ピー―――――――――!!!】
【シューッ、】
・・・10分後。
【ガサガサ】
【えぇ!? 痴漢?】
【サワサワ、ガサガサ】
【イヤだ? なんで私なのよ! 触らないで! やめてよ!】
【ピー――――――! ○○駅~○○駅~】
『降りまーす!』
【シューッ、】
満員電車から降りた私は振り返り、私の体を触った男を見ようとしていると?
私の方をニヤッと笑って、その男は私の方ずっと見ていた。
きみが悪い! この男が私の体を舐めるように触っていたかと思うと?
私は吐き気がした。
その日は、もう諦めて! 会社へ向かう。
一度ぐらいなら仕方がない! 泣き寝入りはしたくはなのだが、どこの誰かも
分からない男の事は私は直ぐに忘れたかった。
*
・・・私が痴漢されて3ヶ月後、私はすっかり痴漢された事は忘れていた。
いや? “忘れていたというよりは思い出さないようにしていた。”
イヤな記憶は早く忘れたい!
それに、あれから痴漢される事もなかったから私は完全に安心しきっていた。
でも? “あの悪夢がまたよみがえる、、、!?”
【シューッ、】
【○○駅~○○駅~】
【ガサガサ】
【嘘でしょ? また痴漢されてるの!?】
【サワサワ、ガサガサ】
【やめて! やめて! やめて! やめて! やめて!】
『この男性は痴漢です!』
『えぇ!?』
『痴漢? 誰だよ、どいつだ?』
『痴漢?』
『えぇ!? 痴漢なの?』
『誰だよ、痴漢してんのは?』
『痴漢が一緒の車両に乗ってたの? サイテー!』
『痴漢? 痴漢?』
私の横に居た男性がその男の手をギュッと握って上にあげた。
私はやっと痴漢から解放される。
痴漢の手を掴んで上にあげている男性を見ると、、、?
“正義感の強そうな男性だった。”
やっぱりこういう男性が痴漢から私を助けてくれるのかと私は思った。
少し私は冷静になり始めていると? 次の駅に着き男性と痴漢の男と被害者で
ある私が降りる。
『大丈夫ですか? 随分長い時間、この男に痴漢されてたみたいですけど、』
『・・・あぁ、はい。』
『駅員さん! この男、痴漢です! 警察呼んでください!』
『分かりました。』
私を痴漢した男は警察に連れて行かれ、私はいろいろ警察に聞かれる。
私があの男に痴漢され被害届を出して駅に戻ると? 私を助けてくれた
男性はもう居なくなっていた。
私は彼に一言!“お礼”を言いたかったのだがもう居ない。
私は会社に連絡して、少し遅れる事を伝えた。
会社に行くと? あの男性が新しく今日から私と同じ会社で
働く事になったと社長から説明されている。
『えぇ!?』
『あぁ!?』
『ふたり共知り合い?』
『・・・あぁ、まあ、』
『はい、』
“人の縁はよく分からないモノだ!”
今! 私を痴漢から助けてくれた男性と私は付き合っている。
あの時の事は、彼も私に気を遣ってか話さないようにしてくれている。
・・・痴漢されて良かったのか? 悪かったのか?
でも彼と会う事はできなかったのかと思えば、痴漢に遭った事も悲劇ばかり
ではなかったのかもしれないと前向きに私は考えるようにしている。
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