量子力学のえんぴつ
――チュドーンッ!
グワルリー関数に基づく光化学兵器によって弾け飛んだえんぴつは、天才科学者であるポーカーフェイスによって、屋根裏の量子力学的振り子運動を伴いながら原始レベルで多細胞粒子となり、地球に降り注いだと同時に宇宙力学エネルギーに満ちた夏祭りの会場で鰐口が桁違いにけたたましい轟音をたてながら鳴り響いたッ!
「素晴らしいッ!実に素晴らしいッ!」
テーブルの上の食器達がカタカタと笑いながらそう言った。ふふ、と笑いながら店の奥からカーニバルの衣装を着たクロワッサンがやってきたッ!
「こんにちはッ!」
バターロールがそう叫ぶッ!
「やあッ!こんにちは」
アダムはそう返すと、向かい側にいたおにぎりがバンドネオンを弾き、その横で缶コーヒーが夏祭りで使うおふだを用意し始め、その横のひまわり畑のど真ん中では、若い騎士二人がチェスをしていた。
「チェックメイトッ!ぬおーッ!」
「中身がないッ!」
サムが唸る。
「あの星座はランドセル座です」
餃子がプラネタリウムを見ながらそう呟く。
「タイトルだけは面白そうだ」
ラーメンはそう言って、体育祭に向かっていった。