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幕間:詢子とグリコと時をかけめぐる女(その3)

「じゃあ行くわよー。えー……さん……に……いち……アクション!!」


     *


「これまでの『千駄ヶ谷の中心で愛を叫ぶ』は……?」


     *


「ベルギーワッフル?――ベルギーにベルギーワッフルなんかないわよ?」


「俺は、ピスタチオ味のアイスクリームが好きだ」


     *


「ひき肉にしなびた人参&玉ねぎに水煮のレンコンと大豆?――相変わらずパッとしない冷蔵庫ね」


     *


「でも、ほんと美味しいですよ――お店のカレーみたいで」


     *


「それはさておき。スープ出来たけど食べるか?」


     *


「バカか?お前は?映画と美味いもんとどっちが大事なんだよ?」


     *


「“紅茶と小豆のシフォンケーキ”おまたせしました――小豆と生クリーム多めですね」


     *


「豚肉が格安だったんで、肉だきゃたくさんあるぞ」


     *


「どうですか?お口には合ってますか?」


「ええ、ナスもピーマンも美味しいですし」


「お姉さん、お料理お上手なんですね」


     *


「ピノにハートと星がダブルで入ってました――」


     *


「あの、」


「はい?」


「よかったら、うちでいっしょに食べません?――ハンバーガー」


     *


「賞味期限切れの強力粉を見つけてしまった……」


     *


「あ、伊純くん、これワインビネガー入れてる?」


     *


「おいしいね、フェンチャーチ」


「にゃーん (訳:ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず)」


     *


「やっぱり、持つべきものは近所の格安スーパーだよなあ――コロッケも美味しいし」


     *


「えーっと。俺はオレンジカップケーキと紅茶のセット」


「ぼくはデカフェのカフェラテで」


「じゃあ、僕はローズマリー・ジンジャーティーをお願いします」


     *


「それ、冷凍庫のラザニア?」


「あー、おいしそうだったんで。――いっしょに食べる?」


     *


「え?水気が少なくて型くずれし難いから木綿のほうが良いの?さすが料理人は言うことが本格的だなあ――」


     *


「ということで、今日の彼女は紅茶にシナモンチェリーパイのセットである」


     *


「最後のチョコボールをどっちが買うかでもめたんだっけ?」


     *


「えーっと、じゃあ、“はちみつ♡トースト”追加……で良いですか?」


     *


「エスプレッソお待たせしましたーー」


 ガッ。


 ゴクゴクッ。


 ダン。


     *


「オレンジチーズパイ?――これで乗り間違えたの?」


     *


「あ、このポテチ50%オフだって」


     *


「普通にごはん炊いてお味噌汁でも作りませんか?」


     *


「えーっと、オクラが数本。しなびたピーマン。ジャガイモ、ニンジン、タマネギ。――それと、まるのままのトウガン」


「――なんで夏なのに冬の瓜なんだ?」


     *


「クジラのみそ汁なんて初めてだったけど、肉自体に塩気があるから夏には持って来いだな」


     *


 ……カチカチャカチャカチャ、


 …………ムシャムシャムシャムシャ、


 ………………ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク、


 ……………………プッハー。


     *


「本日の日替わりスイーツはグレープフルーツのショートケーキとなっております――」


     *


「あの大喰らいのイケメンと下戸の先生、それにやたらオッパイの大きな女のひとと、その女の人の友だち?の美人さんの四人はこっちが掃除始めてもまあだ飲んでたね。


 ――って食べてばっかじゃん!!」



(続く)

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