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恋と自販機  作者: 江菓
2/10

2本目 スポーツドリンク

部室で休んでいる裕也の所へスポーツドリンクを片手に走る。少し乱暴にガチャっとドアを開ける。裕也が褐色のおでこに冷却シートをぺたりと貼ってこっちを見ていた。裕也の周りには氷のうやタオルが置いてある。

「あっ真奈」

「あっ真奈じゃない!あれだけ熱中症には気おつけてって言ったのに!心配したんだよ!」

「ごめんって幼なじみのよしみだろ?」

「はぁ…次から気おつけなよ!はい、これ!」

「は〜い!おっさんきゅ!」

裕也に持っていたスポーツドリンクを渡す。来る途中にポケットに入っていた200円で自販機で買ったばかりの冷たいスポーツドリンク。裕也は自分のほっぺたに冷たいスポーツドリンクをあてる。

「あ〜つめたくて気持ちい〜!」

「よかった。」

「なにが〜?」

「元気そうで。心配して損した〜。」

「えぇ〜心配してよ〜!損じゃないよ!」

「もう!心配してるよ…いつも…好きだから…」

「えっ?」

「あっ…えっと…と、友達としてだよ!」

「あぁ〜なんだ友達としてか〜そうだよな〜」

「そうだよ!」

「だよな〜友達として以外ないもんな〜!」

あははと笑う裕也。私は心の中で友達以外ないのか…と少し辛くなった。

「あっ、そろそろ行かなきゃ!」

「わかった〜スポドリさんきゅ〜な!」

「うん!じゃ!」

そう言って部室を出た。扉の隣の壁に背中をつける。涙が出そうなのを必死に堪える。

「気付けよ…裕也のばか…」

「お〜い!真奈!今から準備だよ!」

「は〜い!すぐ行く〜!」

走ってほかのマネージャー仲間の元へ行った。

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