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四十五

素戔嗚との修行を始めてはや二週間が過ぎたところ、素戔嗚が圭二に気になっていた事を聞いて来た。


「圭二の能力は何なんだろうな?」

「能力?」

「いやほら、紅なら結界、大国主なら万物の回復だろ?」

「あぁ...なるほど」

「圭二は戦い方が珍しいけど、能力を使ったことないよなぁ?だから何だろうな〜って」

「俺も分からない。壱様に貰った『神々の身体』だけだし」


結局圭二の能力は分からずじまいでその話は終わった。


その日の夜、圭二は須佐神社の敷地内にある木の上に座っていた。。

壱が死んでから壱の真似なのか、圭二はよく木の上に登るようになった。

木の上に座って自分の能力について考える。


(紅の結界、大国主様の万物の回復...俺の能力、俺だけの...)


圭二は考えていると、うたた寝をしだして、気付いたら寝てしまった。


翌朝、紅に起こされて圭二は目を覚ました。そして素戔嗚が呼んでいると知らされて二人は素戔嗚の元へと向かった。


「出かける準備をしてくれ」

「どこに行くんだ?」

「俺の知り合いのババアがいるんだが、そいつは相手がどういう奴なのかを見抜いて、そいつの能力がどういうものなのか、その力の発見を手伝ってくれるんだ」

「能力ってのは、そいつがどういう奴とか関係あるのか?」

「そうだ。とりあえずババアのところに行くぞ〜」


二人は素戔嗚に連れられて、山奥に連れていかれた。そして山奥に一軒だけ平屋が建っていた。

近付いて分かったが、家はなかなか傷んでいる。ところどころ蜘蛛の巣やらが張っていて人が住める環境ではない。


(本当にここに素戔嗚の言っていた奴がいるのか...)


素戔嗚は軽い挨拶をしながらその家に入っていった。


「うぃーすババア元気してっかぁ〜?」

「素戔嗚か、相変わらず礼儀のない子だ」

「今日は例の子を連れて来たんだ。見てやってくれや」

「連れて来な」


素戔嗚に案内されて入って行くと外とは裏腹に中は絢爛豪華な内装をしていた。

建物は人に見えてしまう為、人が入りにくくなるように見せているらしい。


「へぇ...こいつはまた...」

「........」

「どう?」

「見ないことには分からんよ。人間、座りな」


圭二はその老婆の前に敷かれている座布団の上に座った。

老婆は圭二を見て、


「冷たい目だねぇ...余程大事なものを無くしたと見える」

「そんな事はどうでもいい。俺の能力は見えるか?」

「んー...おや?お前さん、変な身体をしているねぇ?」

「あー...そいつは俺たちと同じ身体をしてんだよ。でも中身は人間、みてぇな?」

「もう説明せんでいい大体分かった」


老婆は片目を瞑って、しばらくして開いた。

その開いた目には幾何学模様が浮かび上がり、その目で圭二を真っ直ぐ見る。


「........」

「...なるほど」


老婆は目を閉じて、幾何学模様を目から消した。


「お前さんの能力は分かった。だが、これは...また面妖な」

「どんな能力だったんだ?ババア」

「この能力は本人だけにしか教えない方がいいね」

「二人ともここから出ろ」


圭二は二人を追い出し、老婆と二人きりになった。


「で?」

「私は能力の特性を見ることが出来る。使い方も分かれば、当然弱点だって知る事になる」

「........」

「その上で、お前さんの能力は強大だ。使い方によっては、最強まで至るかもしれん。そしてこれはお前さんだからこそ使える技なのかもしれん」

「御託はいい、さっさと教えろ」

「お前さんの、能力は______」



圭二は老婆の家を出て、二人と合流した。


「圭二」

「どうだった?どんな能力だったんだ?」

「帰って自分の目で確かめろ。帰ったら修行の続きだ、付き合え紅、素戔嗚」

「へぇ...いいぜ」

「了解」


圭二達は、ひとまず須佐神社へと戻った。

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