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~~坂本視点1~~

『おーい。リサ。布団で寝ないと風邪引くぞー!』


微動だにしないリサに布団をかけてやろうとして、


『ポルターガイストも起こせない低級霊でした。自分。』


僕は諦めて近くに腰をおろした。


リサはいい子だ。非常に。明るく前向きで、日々をしっかり生きている。

生前、この子に出会えてたら、僕にも違う人生があったのかもしれない。

などと僕らしくない考えが起きるほど、僕はこの子に惹かれている。


「まさか、真夏ちゃん並に僕の心を揺さぶる存在があるとはな。フッ。(キメ顔)」







このときリサの寝言が「キモッ」だったことを僕は忘れない。









死んでから今日まで、死んだことを悔やんだことなんてなかった。

それなのに、リサに布団をかけてやれないことが、なんだか無性に、歯痒かった。


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