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神に頼まれ異世界転移  作者: 遊惰悠
一ヶ月目
1/31

チュートリアル

拙い文ですがよろしくお願いします

 


俺は金屋仁。どこにでもいるちょいと不良な高校生だ。俺は今、ある神の頼みで異世界にいる。この時点でどこにでもはいないな。うん。

 さて。そもそも何故こうなったのかを、遡って説明しよう。



 特に理由はないが、俺は学校をサボってゲーセンに来ていた。特に理由はないが。


「よう」


 入り口でたむろしている不良共を見て手を上げる。


「あ、仁さんおはようございます」

「今日はどうするよ」


 不良の一人が少し不安気、顔を上げて話し出す。


「隣町の連中が仁さんを殺りにくるっつー話が出てるみてぇで、先にこったから出迎えてやろうって話してんすけどどうします?」


 隣町か……。


「……誰か一緒に行きてぇ奴、いるか?」


 不良共が待ってましたと言わんばかりにゲーセンから溢れ出した。


「お前ら……あんまり一般人に迷惑かけんなよ?」

「「「おっす!」」」




 それから隣町の不良共の溜まり場に乗り込んでから

異変が起こった。俺が敵の大将と対峙した瞬間、俺以外の人間が完全に静止したのだ。それになんだか、世界から色が失われた様な。


「は?」


 周りを見回しても変わらない。皆静止している。


「うりゃ!」


 なんとなく殴ってみた。


「いっづ……んだよこれよぉ」


 硬かった。めちゃくちゃ硬かった。


「どうなってんだよこれ……誰か説明してくれよ」

「ならばその問い、我が答えよう」


 背後から男とも女とも感じられる、中性的な声がした。


「んだてめぇ」

「我は……神だ」


 あ、ヤバい、コイツ頭おかしい奴だわ。近づいちゃいけねぇ。


「ぬしは初対面の相手に対して、大分失礼なことを考えるのだな」


 声に出てたか!?


「否」


 心を読んだのか?マジかよ、テレパシーってやつか!?


「明確に言えば違うが、まぁ、そういうものだと思ってくれてよい。それよりもだ、金屋仁。ぬしに折り入って話があるのだ」


 神様がなんだって俺みたいな普通の高校生を頼るんだよ。


「おぬしは本当に自分が普通だと思っているのか?」

 

 ……いーや。普通とは思ってねえ。


「そうだろうな」


 んで何しろっつんだよ。悪魔退治でもしろってか?


 「近い事ではあるな。まず、おぬしには異世界に行ってもらう」


 何言ってんだお前?異世界?そんなとこ、あるわけがねぇだろ。


「あるのだ。ぬしが住んでいるこの世界とは全く異なる世界が。私の様な存在がいる以上、ありえなくはないだろう?」


 ……どんな世界なんだ?


「魔王や勇者が存在する世界と言えば理解出来るか?」


 RPGの世界ってことか。


「そういうことだ。行ってくれるか?金屋仁」


 激しく断りたいんだが、断ったらどうなるんだ?


「……」


 おい、なんでだんまりなんだ?


「実は、特に何もならん。ただ時が動き出すだけだ。了承してくれた場合は、そのままここから消滅する」


 ほーん。つかちょっと困んな。俺の前のこいつ。多分木偶共じゃ勝てねぇからよ、先にこいつをやらせてくれ。


「……よかろう」


 あ、そうだ。そっちの世界に行くために必要な力を俺にくれよ。チートってくらいのをな。


「ふむ……良いだろう。だが使いこなすにはぬしの努力とセンス次第だ」


 誰にものを言ってやがる。俺なら問題ねぇ。んで次だ。あっちの通貨、金を必要なだけ。出来れば一ヶ月くらいは暮らせるだけの。


「わかった。次はなんだ?」


 っとは……異世界のどの言語でも通じるようにしてくれ。行ってから通じないとか、それだけはやめてほしい。


「そうだな。これでいいか?」


 いやあともう一個。


「まだあるのか」


 これで最後だからよ。アイテム名みたいなのがわかるようにしてほしいんだ。そのアイテムを見て、情報がわかる……みたいなやつ。


「鑑定だな。わかった」


 これでおっけ。じゃあ、能力を試す感じにこいつらブン殴るぜ?


「手加減はせい」


 おっけー!


「金屋ァー!まさかまさかてめぇらから乗り込んで来てくれるたぁ、手間が省けたぜぇ!!てめぇら!!周りの雑魚共をやれ!!ポリ公が来るまでに片付けんぞ!」

「「「いええええええええええあ!!」」」


 隣町で、この人ありと不良共の中で名が知れた巨漢の男。とても堅気とは思えぬ面で、アクセサリーの類は一切付けず、いつも黒のタンクトップと迷彩柄のカーゴパンツで出歩いているという。これで確かまだ高一なんだっつーから驚きだよな。


「てめぇじゃこの俺は倒せねぇよ!!」


 さて、早速……。力の使い方聞くの忘れたなぁ。おーい。神様ー。


『なんだ』


 おお!!!!神様応えてくれんのかよ!!


『どうせ何も聞かずに始めたから、困っとるだろうと思うての』


 神様気が効くねぇ!流石神様!


「うおらぁ!!金屋ァ!ボーッとしてんじゃねぇ!!」

「してねぇよ!」

「ぐふぁっ!?」


 大振りの拳をヒョイと避けて、膝で蹴ってやると、奴の身体が軽々と浮き上がり、そのまま倒れ込んだ。

 おおっと?神様ー?


『手加減をせいと言ったじゃろ』


 したよ?したんだけどさ。


『まぁ、よい。ステータスと念じてみよ』


 ステータスか。ステータス、ステータス、ステータス……。


金屋仁

16歳

Lv1

攻撃力50

防御力50

魔力100

魔防御力50

スキル

鑑定 詠唱破棄 経験値三倍 基本ステータス三倍 索敵範囲拡大 耐寒二倍 耐熱二倍 心眼 金運上昇 アイテムボックス


 おぉ……。なんだこりゃ。


『これがおぬしのステータスだ。スキルは自動で発動しているものと、自分で使うものがある』


 よくわからんが、凄そうなのが何個かあんな?RPGとかで、物語中盤くらいにゲットできそうなスキルとか。


『ともかく、異世界で生きる為の力も付与した為、自力でもこの世界でそこそこだったぬしは、正に敵なしだろう』


 ええー。そんな状態で蹴っちまったのか俺。


『そうさな、今までのぬしの攻撃力は、大体十くらいなのだが––––』


 おおい!!?五倍じゃねぇか!!!!しかもスキルに基本ステータス三倍とかあんぞ!?やべぇじゃねぇか!!


「だ、大丈夫か!?今救急車呼んでやるから……」

「か、かな、や」

「な、なんだ?!」

「お前が、ナンバー、わん」

「隣町のデブゥゥゥゥゥ!!!!」


『もうそろそろ、いいかの?』


 茶番をしてたら、急に世界がモノクロに変わった。もうちょっと待てねぇのかよ。


『こちらにも都合が合ってな、能力を付与した時点で転移させねばならんかったのを、無理やり伸ばしたのだ』


 まーいいや。後はこいつらがよくやってくれるだろ。つか、この状態でやりあったら死なせかねねえ。マジで。


『さて。覚悟は決まったかな?金屋仁』


 問題ねぇ。いつでも行けるぜ。


『そうか。金屋仁。我の申し出に従ってくれて感謝する。行くがいい、我が世界、アルガンドラへ!!』


 俺を中心に光り輝く魔法陣が大きく展開し、足元から徐々に消えていき––––。




 そして今に至る。左手には明らかに先が見えない深い森。右手には地平の先まで続く広ーい草原。

 俺どこに行けば良いんだ?

『……ここから森を真っ直ぐ抜けると小さな村がある。そこに行け』


 おーさんきゅー神様さっきぶり。こっちでも色々説明してくれる感じなら嬉しいんだが。


『悪いが我はしばらく話せん。だから、その村でこの世界を学ぶといい』


 おっけー、了解した。とりあえず進むとしますか。





週2くらいでやっていきたいと思います。

読んでくれた方ありがとうございます。

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