第3章 田口君の日常その3
こないだまで寒かったのに最近は暑いですね。間違えて分厚い服着てる人がかわいそう〈余計なお世話か〉。今回は少ししか無いですが、まあ、ちゃっちゃっと読んでいただければ幸いです。区切りが悪いのはいつものことなのであしからず〈すいません・・〉
午後3時45分 学校
キーんコーンカーンコーン
一通りの授業が終わった。今日はなかなかに難しい授業な上に全部勉強科目なので正直しんどかった。体育とか美術とかあんまり好きじゃ無いが、あったら幾分かの気晴らしになるよなぁ。それとあの問題はやっぱり二項定理で合ってたのである(第二章の最初のほうで言ってたやつ)。
午後3時52分 校庭
「それじゃあな田口!」
「おう、またな!」
A君B君C君(D子は既に他の女友達と喫茶店へ)にそれぞれに笑顔で別れを告げた。先ほども言ったが、ほとんどが都会からのアクセスで来てるため、だいたいが皆同じ道で帰る。その逆の道を行くものは本当に少ない。キックのジムに行くために人気ない道を行く俺
午後3時58分 ジムへ向かう道
「さてと、今日も始まるんだな」
ふーっと一呼吸置いてから独り言をボソリと言う俺。徐々にエンジンが入ってきている感じがする。体が暑く熱い。目が充血してるのは気のせいかな。目薬でもさしておこう
午後4時04分 同上
「・・・あ・・ああ・・・・今日も凶も狂も狂歌ぁ。。」
呼吸が徐々に乱れるオ・・俺・レ。先ほどの笑顔は完全に消えている。もう別人格と言ってもいいか
も知れない。何かに取付かれた様にフラフラと体が浮いたような感覚だ。
午後4時12分 同上
「ああ、今日も殺しが始まるんだなぁ。ああ。。ああああああ。。。。ふふっ。。」
再び笑うオレ。その笑顔は学校の時とは完全に違うものだった。
最近のジムは女性でも利用可能な明るいジムが多い。衛生面もきっちりしてて今や綺麗な所がほとんどだが俺の行ってるジムはその対極にある。周りは薄暗く不気味な感じでジムはというとそんな中に一つある暗い建物の地下にある。女っ気などほとんどない。リングが一つにサンドバックが10近くで一杯というと狭い室内ではあるが無駄なスペースは一切無い。なんというか、本当にただ強くなるための場所という感じがする。ジム生も少ないのだがプロで活躍してる選手も多い
「おお、今日も気合はいってんな田口!今日は三人ほどスパー相手を連れてきたぞ存分に遊んでやれ!」
この髭面のちょっと小太りで元気なオッサンはジムの会長だ。なんつーか、豪快なオッサンって感じ。昔なら鎧被って姫様ああーーとか言ってそうだな。つーか想像だが似合うな。ぷぷっw
「ぷぷっw」
「ん?何がおかしいのか知らないが気を抜くなよ田口。一応みんなランカーなんだからな。」
豪快そうに見えて意外と細かい所にまで目が行き届いてる。こいつ目当てに来てるジム生もいるぐらいだ
「うるせえぞボケが。お前に言われなくても敵前で呆けたりはしねえよ。つかスパーの相手は良いんだが一個だけ問題がある」
「・・ん?何だ言って見ろ」
何千人と見てきた会長の声が震える。荒くれものには慣れた会長だが、それが余計にオレが異質だと感じさせられるのかもしれない
「お前分かってて聞いてんのか?後ろにいる女はなんだ?」
オレの機嫌にジム内が一気に凍りつく。ただえさえ人が入りにくい場所が
「女を殺して良いか?それともお前が死ぬか?」
息のしにくい場所にまで変わっていた
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同日午前10時30分 青波出版社
?「ああー、はいはいそこは直してねー。強調する所はもっとしなさい。見だしなんてそれだけで売り上げに直で影響しちゃうんだから」
ええー、突然ですが私青波出版社に勤めております佐藤幸28才でーすキラリーン!。んんーと、今はちょっと忙しいから詳しく事はまた後で説明するねー。ええー、待てないって?そもそもお前に興味ないだって?いやいやそんなこと言わずに今すぐ話しますからちょいと聞いてくださいなぁ。157の81.64.84(若干の誇張あり)のナイスバディーの自他共に認めるナイスボディーであります。いわゆるこの青波出版社のヒロイン的存在なのであります。ウフフ///
幸「うふふ///」
社員A「おおー!何か知らないけど幸様スマイルきたああああ!若干の不気味さを差し引いてもかわいいぞ!」
社員B「年齢にも関わらずサッチんは可愛いなぁ。年齢が残念ではあるけど。本当に年齢にあった可愛さではないけど可愛い!」
社員C「馬鹿やろうお前分かってないなぁ。あの年齢にもかかわらず可愛らしくウフフ///とか言いながら笑っちゃう痛さがまた良いんだよ。痛可愛いブームの先駆けでおられる方だぞ!」
私の笑顔でわーわー騒ぎ出す社員ども。うふふ、泣いてなんかないんだからね!
戦いをメインにしときながらなかなか戦いに行かなくて申し訳ないです。まだおおまかな戦闘描写しか決めてませんが、あんまり血が出たりグロイのは避けたいと思っています。それでは次回更新でまたお会いしましょう!