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LeGrand De LaGoon  作者: 新野篤史
カモミール
24/26

ブレノ博士の政治学講座ーその4

 お久しぶりにございます。ご気分はいかがですかな。

 随分間が空いてしまいましたが、経済のお話でしたね。あまりお勉強という感じでもないのでしょうが、頑張りましょう。


 帝国の経済はその多くを資源の採集と加工、そしてそれらの貿易で成り立っております。

 まず資源についてですが、農産物については自国民を養う分には困りませんが、輸出においてテルマにはかないません。しかし、鉱山資源は非常に豊富です。ガルディアとテルマの境となるヌベス山脈からは鉄鉱石が、また海を挟んだセレスタ大陸側の国境となっているケーダ山脈からは石英がよくとれます。これらの資源自体も非常に価値ある貿易品なのです。

 次いで、それらを加工する工業です。金属、ガラスの加工においては他国を大きく突き放すものがございます。また、機械工学の発達により、時計をはじめとした多くの機械が生み出されており、これらも重要な貿易品なのです。

 そして、こういった商品をふくめた盛んな貿易こそが帝国の強力な基盤となっているのです。帝国がこれまで関わった戦争の多くがこういった貿易の利権をめぐるものなのです。現在の領土のほとんどはそうして滅んでいったかつての敵国の土地なのです。最近の事例でいきますと、だいたい130年ほど前にセレスタ北部を領有していたシャリフと争い、ほぼ現在の領土を手に入れました。そして60年前、クロード様の曾祖父であるクロード六世、この方が在位していた時に中つ海東部で唯一の独立国家となっていましたフレタ王国と争いました。数年にわたる抗争の結果、ついにこれを降伏させ、世界の貿易の中継地である中つ海のほとんどを配下に置くことに成功したのでございます。

 少々話がずれましたが、つまり帝国の経済基盤は貿易とそれにともなう高度な技術力にある、ということなのです。この地には各地から街道が集まってきます。そして、貿易船の多くは中つ海を通ります。陸と海、双方の貿易ルートの中心がここセイディエス帝国なのです。


 今日は簡単に、これくらいにしておきましょう。次回は法律についてです。内政については次回で最後ですな。

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