雨をあつめて
【短歌九首】
雨上がりの夜 葉しずく 雨の匂い 星の瞬き 君がいたね
解き放たれ朝の雲は空一面のレースカーテン波のよに
前夜のスープの残りをあたためる魔法 目覚めよろしき冬でした
灯るブルースの音色 信号のない裏通りを流れてゆく
花咲く音が聞こえし歌に涙の場所をもう一度探したくなる
聴いてもらいたくなる心の耳が花のように開かれし
ひと
鉢植えの水仙の香りが小川のように流れてゆく街角
今日何が在るかわからない一日stay safeと唱えし朝
姿見て光る雨ただ詩が好きな今この時を生きているみたいに




