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誰が見てる…?

作者: すーさん

本当に時系列がぐちゃぐちゃのお話になってしまいました。結局なんで水がそんなことしたんでしょう…?ストーカー水をイメージして書いてみました。

相田隆は何者かの視線を感じた。思えば最近、ずっと誰かに見られている気がしていた。ストーカーかもしれない、とも考えたが、特に顔がいいわけでもなくモテているというわけでもない、42歳の中年サラリーマンだ。私がそう思い始めたのは約1週間前の夕方、ふと自然に囲まれたくなって会社の近くにある河原へ行った時だった。周りに誰もいないことを確認してから、使い古されて光沢の無い革靴と靴下を脱ぎ、片足を水の中に入れた。冷たさと流れる水の感触が言うまでもなく気持ちの良いものであった。暫くの間両足を川の中に入れて水の気持ちよさに浸っていた。気がついたときには夕日は既に沈んでいて、辺りは薄暗くなっていた。流石に不審者と思われるかもしれない、そう思って川から出た。

ーーーー誰かに見られている…?

最初は気のせいだと思っていた。一応周りを見渡してみた、が誰もいない。気のせいということにしておこう。少々過敏になっているだけかもしれない。

その日から1周間経った今でも感じる。その度に周りを見るが誰もいない。あるのは…。いや、本当に気のせいかもしれない。自意識過剰か。

ぱたん。家に帰ると私は妙な違和感を覚えた。そして、再び感じる、何者かの視線。

重い体をベッドに投げる。もう考えるのはよそう。こんなことでストレスを溜めても仕事や日常生活に支障をきたしてしまう。眠気に襲われた私はそのまま眠りについてしまった…。

ーーーーピチャン

遠いところで水の音がする。夢の中のことだと思っていたが、次第にそれが私の部屋から聞こえてくる音だということに気づいた。私は目を開け、辺りを見渡す。暗闇に慣れた頃、それを見て私は驚愕した。

ドアの隙間から水が滲んでいる。それは透明なのか、黒なのかは定かではない。ただ、私の本能が“やばい“と言っている。しかしその水の正体が気になる。私は好奇心でドアに近づく。

ーーーーピチャン

そういえばピチャンという音はどこから聞こえてくるのか。恐る恐る顔を天井に向ける。

ーーーーピチャン

天井から水が滴っている。雨漏りでもしたのか、いやここ最近雨の日はなかったはずだ。

ーーーーピチャン ポタッ ポタッ

段々落ちてくる量が増えてきている気がする。ドアから滲み出ている水もだ。なぜだ?幻覚でも見ているのかもしれない。顔でも洗ってすっきりしよう。そう思った瞬間、急に意識が遠のいたーーーーー



『えー、次のニュースです。昨夜自宅で溺死している40代の男性が発見されました。警察はーーーーーーー』

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