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拓哉と美鈴は、支店長に天空の城の報告に行く。

ダンジョンから出た僕達は、草原で倒したスライムの魔石を換金する。

天空の城にあった、精霊達が倒した魔物の魔石は、城にある僕の部屋に置いてきた。

城にある魔道具を稼働させる為だ。

だから、今回換金するのは、スライムの魔石だけ。

それと、天空の城で手に入れた、装備一式の鑑定を依頼した。

すべてを鑑定するのに、時間がかかるので、その時間を利用して、支店長に報告しに行く。


僕達は窓口に行き、支店長に会いたいと言うと「どうぞ」と言って、通される。

最近は、何時も顔パスだ。

扉をノックして、支店長室に入り、ソファーに座る。

「今日は、どうしたんだ?」支店長は言う。

僕は、地下1階の雲の上にある、天空の城の事を報告する。

僕の報告を聞きながら、支店長は人差し指を机の上で、トントン叩いたり、こめかみを押させたりしている。

そして、僕の仮説も話した。


支店長からは「次回、天空の城に行く時に、風精霊達にお礼を言って欲しい」と頼まれた。

支店長によると、風精霊達が倒した魔物は、ハーピーと言うらしい。

ダンジョンゲートを入ったところに移転石と呼ばれる石がある。

次に移転石があるのが、地下5階と6階を繋ぐトンネルの中に部屋があり、その中らしい。

その移転石に触れておくと、一瞬で移転出来るそうだ。

つまり、地下1階~5階迄の間を歩くのは、まだ、5階を突破していない、新人探索者で、空からハーピーの攻撃を受けたら、どれだけの被害が出たか?分からないそうだ。

それに、もし、そんな事が起きていたら、ハーピーを殲滅し、城を落城させるまで、ダンジョン内は立ち入り禁止になっていたところだったと言った。

それから、天空の城に付いては、口外禁止になった。

馬鹿な探索者が、ハーピーの軍団を殲滅させる程の力を持った精霊達に、ちょっかいを出して怒らせると困ると。

一般の人には、精霊が見えない。

見えない精霊から攻撃されたら、ひとたまりもない。

だから、僕達も天空の城に行く時には、他の人に見られない様にと。

そして、支店長から、今回の天空の城も、僕が担当者に任命された。

それから僕の仮説は、同じ意見を唱えている学者さんや、ベテラン探索者が何人もいて、探索者協会も知っている事らしい。


支店長への報告が終わったタイミングで、依頼していた装備の鑑定が終わったと連絡がきた。

やはり、美鈴さんの装備と同じSランクだった。

物理攻撃耐性・魔法攻撃耐性・サイズ自動調整・温度自動調整・自動修復・クリーン魔法がかかった、最高の装備だ!

短剣は、風をイメージして振るうと、風の刃が飛び出す。

そして、風魔法の効果で、瞬発力が上がるらしい。

その説明を聞いた美鈴さんは、凄く喜んでくれた。

そして、支店長も驚いていた。

僕達は、支店長室から出て、2階の食堂に向かった。

健太さん達との待ち合わせ時間まで、まだ、時間があるから、2人でソフトクリームを食べる。

美鈴さんは、バニラとイチゴのミックスをカップに入れてもらい、スプーンで食べる。

僕は、バニラとチョコのミックスをカップに入れてもらう。

そして、周りを確認する。

右よし!

左よし!

僕はソフトクリームをスプーンで救い、美鈴さんに、あ~んする。

美鈴さんは、恥ずかしそうにしながら、ソフトクリームを食べる。

次は、美鈴さんがスプーンにソフトクリームをよそい、あ~んする。

それを僕が食べる。

2人でラブラブな時間を過ごしていると、後ろから「アツアツだな!」と声がする。

僕達は、びっくりして後ろを振り返る。

すると、そこには、健太さんとパーティーメンバーがいて、ニヤニヤしていた。

僕は、隣にいる美鈴さんを見ると、真っ赤な顔をして、下を向いていた。

その後、僕達は、健太さんの車に乗せてもらい、帰宅した。



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― 新着の感想 ―
すっかり重要人物だな 家族公認バカップル
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