高杉君は装備を整える①
僕は工藤を連れて、武器や防具を売っているショップに入る。
すると、店員のおじさんが「いらっしゃい!君達は新人さんかな?」と聞いてくる。
僕達は「はい。そうです。武器と防具を揃えにきました!」と答える。
そして僕のJOBが斧使いである事を告げる。
店員は、ランクの低い斧を僕に奨めてくる。
その斧は、刃の部分が小さくて、まるで鉈みたいなショボい斧だった。
このジジイは僕をバカにしているのか?
薪を割るんじゃないんだ!
何で優秀な僕が、こんなショボい斧を持たないとならないんだ!ふざけやがって!
店員は「自分のランクに合った武器が良いよ。そして、ランクが上がれば、それに合わせて買い換えれば良い」と言った。
このジジイは、何度も武器を買わせて、儲ける魂胆だな!
そして、武器を買い換える時は、古い武器を下取りすると言っている。
傷が付いているとか言って、いちゃもんを付けて、安く買い叩くつもりだ。
この聡明な僕をカモにしようだなんて、バカなジジイだ。
僕はジジイの意見を聞くのを止めた。
そして、ここに置いてある中で1番良い武器を手に持とうとした。
Cランク相当と書いてあるやつだ。
…重くて持ち上がらなかった。
次にDランク相当の斧を持つ。
何とか持ち上げる事は出来たが、足元がふらついた。
するとジジイが「お臍の辺りに力を込めるイメージで持ってごらん」と、お願いもしていないのに、横から口出ししてくる。
不本意ではあるが、ジジイのアドバイス通りにしたら、何とか持ち上げて、肩に担ぐ事に成功した。
僕は斧を肩に担いで、ショップに併設されている、試し切りコーナーへと向かった。




