高杉君と工藤君は、探索者登録に行く。
週末になり、僕は工藤を伴って、探索者協会の支店にやってきた。
窓口で探索者登録に来たと言うと、申込書に必要事項を記入して、提出する様に言われる。
工藤が僕に「JOBって何だ?」と聞いてくる。
JOBの意味も知らないのかよ。
この脳筋が!
僕は仕方なく答える「JOBとは職業の事だ」
「なら、高校生と書けば良いんだな?」
「違うぞ、こう言う時は学生と書くんだ」
本当に面倒くさいやつだ。
記入が終わり、僕達は申請書を提出する。
すると、窓口の女性が「申請書に記載するJOBとは、ダンジョン内での職業の事です。ダンジョンに1歩足を踏み入れると、頭の中にJOBを告げる声が響くのですが、お二人はダンジョンに入った事はありませんね?」と聞いてくる。
最初から、もっと分かり易く説明しろよ!
この優秀な僕が、恥をかいたではないか!
僕と工藤は、係の女性の後をついて行く。
ダンジョンに足を踏み入れて、自分のJOBを確認する為だ。
僕は頭が良いから、賢者かな?魔法職も良いなぁ。
どちらも中森さんと同じ後衛職だ。
2人並んで後ろを歩くなんて最高だな!
あと、先日読んだライトノベルに勇者とか、剣聖とか出てきたな。
僕が中森さんの前に立ち、魔物を格好良くなぎ倒し、後ろにいる中森さんに振り返って、爽やかな笑顔を向ける。
そして僕の白い歯がキラリンって感じだ!
うん、良いかも。
どんなJOBが得られるかな?
楽しみで仕方無い!




