拓哉と美鈴はAランク探索者になる。
いま、僕と美鈴さんは、探索者協会で支店長の話を聞いている。
僕と美鈴さんは、2人揃ってAランク探索者になったらしい。
僕達がリッチを倒したのを大勢の人が見ていて、もう隠せないそうだ。
今まで支店長が、一生懸命に隠してくれていたが、これ以上は無理だと。
僕は、あまり目立ちたくなかったけど、無理なものは仕方ない。
美鈴さんも、テイムしているのが、フェンリルとカーバンクル。
こんな凄い獣魔を2匹もテイムしている人は、他にいないそうだ。
ランクが低いと、脅して言う事をきかせようとする愚か者が出るかも知れない。
いっそ、高ランクになった方が、面倒事が減ると支店長から説明を受けた。
それから、僕のJOBが精霊使いと正式に認められた!
今までは、精霊使いと言うJOBは、認められていなかったから、僕の探索者カードのJOBは、テイマーになっていた。
やった!
僕達は、探索者カードを支店長の横にいた女性に渡す。
その女性は、1度退出してから、新しいカードを持ってきてくれた。
僕と美鈴さんのカードにAランクと記載されている。
隣に座る美鈴さんが「お散歩してただけで、Aランクになっちゃった!」と口走る。
すると、支店長の眉間にシワが寄る。
「いいか、美鈴。普通はダンジョンでお散歩はしないんだ。分かったか?それから、他の人をダンジョンの散歩に誘うなよ!良いな!」
すると美鈴さんは「はい!分かってます。私と拓哉さんのデートに邪魔なので、誘いません!」
それを聞いた支店長は、こめかみを押さえた。
僕は気が付く…そうか。
これはデートだったのか。
だから手を繋いだり、お弁当を持って行ったりしたのか。
何となく、そんな予感はしていた。
やはり、そうだったのか!
美鈴さんは、僕の彼女だ!
やったぞ!僕は嬉しくて、顔がにやけてしまう。
いかん、いかん、支店長に見られたら、何か言われる。
気を引き締めなければ。
それから、僕が美鈴さんに贈った水の装備が、あまりにも破格な性能で、流石の支店長も驚いていた。
「美鈴。良い装備をもらったな!性能だけじゃなくて、デザインも良い。美鈴にとても良く似合っている」と支店長から言われ、美鈴さんも嬉しそうに答える。
「はい!拓哉さんから貰った、私の宝物です!一生大切にします!」
こうして、僕と美鈴さんはAランク探索者になり、当然、サンライズのパーティーランクもAになった。
この支店に所属しているパーティーの上位は、Bランクパーティーが1組。
Cランクパーティーが3組だったので、僕達サンライズが1番ランクが高くなってしまった。
その後、僕達はAランクになったお祝いをする事にした。
健太さんに、先に帰るとメールを入れておく。
スノーと白玉がいるから、普通のレストランには入れない。
そこで、好きなケーキを買って、家で食べる事にする。
お母さんと健太さんの分も買い、2人で手を繋いで家路についた。
誤字脱字報告をありがとうございます。
注意しているつもりなんですが、おっちょこちょいなので…
何時も助かってます。
この後は、高杉君がメインの話が多めにアップされます。




