拓哉は水の装備をゲットする②
僕はダンジョンを出て、魔石の買取をしてもらう。
それから、料金を支払い、宝箱から出てきた装備品の鑑定を依頼する。
ダンジョンから出たアイテムは、一番低いのがFランク。
最上位がAランクで、6段階に評価されるそうだ。
ただ、例外があって、どのランクにも当てはまらない、特別な凄い物だけがSランクになるらしい。
暫くして、鑑定が終わる。
何と!Sランクだった!
この装備には、魔法が付与されていると説明された。
効果は、物理攻撃耐性・魔法攻撃耐性・サイズ自動調整・温度自動調整・自動修復・クリーン。
それと、水色の短剣は、水をイメージして振ると水魔法が発動し、水の刃が飛び出す。
更に装備品を身に付けていると、魔法の効果で、体力や魔力の回復を早めるそうだ。
素晴らしい装備だ!
僕は、この装備一式を美鈴さんに贈る事に決めた。
美鈴さんの安全が最優先。
それに、お洒落なデザインで、きっと美鈴さんによく似合うと思う。
この装備を身に付けた美鈴さんを見てみたい。
直ぐにでも帰りたい気持ちで一杯だが、その前に支店長への報告を終わらせよう。
事務所に行くが、支店長は休み無く働いていたから、今日は代休を取得しているそうだ。
休日返上で働くほど、大変な仕事でもあったのだろうか?
支店長から僕と美鈴さん宛に「2人で来て欲しい」と、伝言があった。
美鈴さんと日程を調整して、後日、訪問する事にしよう。
健太さん達が戻るのを2階の食堂で、アイスコーヒーを飲みながら待つ。
暫くすると、健太さん達も、全員無事に戻ってきた。
健太さんに宝箱から出てきた装備を見せると、凄く驚いていた。
Cランクダンジョンでも、こんなに良い物が出るのかと。
ダンジョンランクは、魔力測定機で魔力を測って決定する。
人間が勝手に決めたランクだ。
何か別の法則で出来ているのだろうか?
僕は健太さんの車に乗せてもらい、中森家に向かう。
美鈴さんは、喜んでくれるかな?
喜んでくれると良いな。




