私の運命の人④
私は、探索者協会で探索者登録を行い、Fランク探索者となった。
スノーと白玉も魔獣登録が必要だと言われ登録した。
魔獣は、専用の首輪を付ける決まりだそうで、私は何色にするか悩む。
そして、スノーは青で、白玉は赤色の首輪にした。
2匹とも、とても似合ってて可愛い。
白石君と2人で、ダンジョン地下1階に向かう。
この階層は、スライムしか出ないそうだ。
地下1階に到着。
とても広い草原でびっくり!
白石君が右側の丘を指差し「あの丘の向こうなら、他の人に見えないから実験に最適」と言う。
私達は、丘の向こうへ移動した。
白石君のアドバイスに従い、魔獣召喚など実験をするためだ。
他の人には見えないが、白石君の周りには、常に精霊が居て、白石君の事を守っていると言う。
でも、私は学校へ魔獣を連れて行く事が出来ない。
いざと言う時のために、召喚が出来た方が良い。
最近は物騒な事件もあるし、ダンジョンではぐれてしまう事もあるかも知れない。
だから、召喚の実験をしたのだ。
実験は、1回で見事に成功!
やった!
実験が終わり、スノーは草原を走り回る。
広い場所で、思い切り走れて嬉しそうだ。
白玉は、私の横で眠っている。
この子は、本当におとなしい。
同じ魔獣でも、ぜんぜん違う。
お昼になり、2人でお弁当を食べ、その後はのんびりする。
兄との待ち合わせがあるため、早めにダンジョンを出て、スライムの魔石を換金する。
換金したお金の大部分は、パーティー資金に預ける事になった。
そして、その時、私は…白石君から…プ…プロポーズされてしまったのだ!!
「将来の2人の資金として預けよう」と。
いきなりのプロポーズで、びっくりしたけど、でも、とても嬉しかった。
私は、この人の事が大好きなんだと実感した。
胸のドキドキが止まらない。
私は、下を向き、赤い顔を隠した。
兄と合流した私達は、家に戻り夕食を食べた。
白石君が帰宅してから、私は、母に報告する。
いきなりプロポーズされたとは、流石に言えないから、白石君とお付き合いする事になったと。
すると、母は凄く喜んでくれた!
母も白石君の事を気に入っていたから。
“運命の人は、そのうち現れる”
母の言った通りだった!
翌朝、兄から「白石なら問題ない。安心して美鈴をまかせられる」そう言われた。
昨夜、母が兄に話してくれたみたいだ。
家族から祝福されて、本当に私は幸せいっぱいだ!
私は白石君に提案する。
これからは、名前で呼び合う事を。
拓哉さんからは「恥ずかしいから、学校では今まで通り、白石と呼んで欲しい」とお願いされ、私は了承した。
私達は、学校以外では、お互いに名前で呼び合う事になったのだ。
お付き合いしているんだから、問題ないよね!




