変わる日常と、変わらぬ日常②
学校に着くと、青山君と別れて、3人で教室に入る。
席に座ると、高杉君の自慢話しが始まる。
とうやら、ゴールデンウィークに家族でハワイに行っていたらしい。
ステーキを食べたとか、ショッピングを楽しんだとか話してる。
うん。
何時も通りだ。
隣の席を見ると、中森さんは教科書を見ていて、高杉君の話をまったく聞いていない。
完全にスルーだ。
高杉君が、チラチラこっちを見ている。
そして僕と目が合う。
何故か?僕は睨まれる。
これも何時もと一緒だ。
午前中の授業が終わり、昼休みになる。
山田さんがやって来て、中森さんの前の席を回転させて、中森さんと向かい合わせで座る。
隣のクラスからやって来た青山君も、僕の前の席を回転させて、僕と向かい合わせに座り、4人でお弁当を食べる。
すると高杉君がやって来て「今日のメインは、A5ランクの黒毛和牛のローストビーフか。良かったら、少し食べないか?」と声を掛けてくる。
中森さんが「いらない」と言うと、残念そうに自分の席に戻って行く。
僕を睨んでから。
これも、何時も一緒だ。
授業が終わり、4人で帰路につく。
最寄り駅で山田さん、青山君と別れた僕達は、2人で歩いて中森家に向かう。
家に着いた僕達は、宿題をかたづける事にする。
どうやら、国語や英語は美鈴さんの方が得意で、数学は僕の方が得意みたいだ。
互いに教えあって宿題を終わらせる。
宿題を終わらせた僕は和室に移動して、胡座を組んで座る。
するとスノーがやって来て僕の隣に座る。
僕はスノーをもふる。
美鈴さんがお茶を入れてくれて、2人でおやつを食べる。
すると今度は白玉がやってくる。
美鈴さんは、おやつを食べながら白玉をもふる。
2人でもふもふしていると、お母さんが仕事から帰ってきた。
お母さんと美鈴さんの2人で、夕食の準備が始まる。
美鈴さんは、お母さんから料理を習い始めた。
和室に1人残された僕は、スノーと白玉をもふる。
暫くもふもふしていると、健太さんが帰宅する。
2階にある、自分の部屋に荷物を置いた健太さんが和室に入ってきて、胡座を組んで座る。
そして白玉を自分の足の上に載せ、白玉をもふる。
僕と健太さんは、もふ友だ!
もふもふしていると、夕食が出来たと美鈴さんが呼びにくる。
4人でお喋りをしながら、夕食を食べ終わり、僕は家路につく。
畑の野菜が収穫出来たら、お裾分けしようか?と考えながら、僕は自宅に向かって自転車を走らせた。




