ダンジョン地下3階③
僕達は、手をつないで歩く。
そして、地下3階に到着した。
2人で地図を見ながら、何処へ行こうか?相談する。
中森さんは「白石君に任せる。私は白石君について行くだけだから…」
中森さんが、何処でも良いと言うので、僕は左の方にある湖に行く事にする。
何故か?手を繋いで…
中森さんは、まだ、復活していないみたいだ。
相当怖かったのかな?
2人でゆっくり歩きながら、良さそうな場所を探す。
スノーが角ウサギを追い掛けまわす。
次から次へとウサギを捕らえる。
そして、ウサギは光の粒子になって消えて行く。
湖の畔にレジャーシートを敷いて、僕達は腰を下ろす。
バッグから白玉が出てきて、中森さんと僕の間に座る。
中森さんが、お茶の準備をしてくれている間に、僕は白玉をもふもふする。
我が家の精霊達は、何処かへ行ってしまった。
リュックサックから釣竿を出し、針と糸を付ける。
魚の魔物は、凄く狂暴で、水の上に何か落ちると敏感にキャッチし、あっという間に群れで襲ってくるそうだ。
僕は、 まず餌を付けずに針を水の上にちょっとだけ落とし、そして持ち上げる。
すると水面上に波紋が広がる。
それを何度かやっていると、針が水面についた瞬間、魚の魔物が針に食い付いた。
魚の魔物が僕を水中に引きずり込もうと、水中に深く潜ろうとし、竿がしなる。
お~!凄い引きだ!
そして僕は竿を持ち上げ、魚の魔物を釣り上げる事に成功!
やったね!
中森さんが褒めてくれる。
そして持ち上げた魚をスノーが片手で押さえると、光の粒子になって消えてしまい、魔石が残った。
スノーは爪で倒したのかな?
それとも、手から魔法が飛び出した?
考えても分からないから、スルーして魚釣りを続ける。
群れが集まっているのか?
針を水面に落とす度に魚の魔物が釣れる。
入れ食いだ!
そして僕は、魔物の魚は餌が無くても釣れることを確信した。
戻ったら支店長に報告だ!
きっと喜ぶ。
入れ食いが続き、だんだん飽きてくる。
中森さんは、魚釣りをした事がないそうだ。
僕は中森さんに魚釣りを薦める。
中森さんに竿を渡すと、中森さんも僕を真似て、水面に針を落とす。
するとすぐにヒット!
あわあわしながら、中森さんも釣り上げる事に成功した。
お腹が空いてきたので、お弁当を食べることにする。
今日のお弁当は、中森さんとお母さんの合作だと教えてくれた。
玉子焼きが中森さんで、唐揚げはお母さんだとか、解説付きでお弁当を食べた。




