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ダンジョン調査の打ち合わせ①

今日は、学校の登校日だ。


僕達は、ダンジョンスタンピードの対応が終わり、自宅に戻ってきた。


何時も通りに、アリアが迎えに来てくれた。


僕は、アリアが開いた転移門を通り、美鈴さんの自宅に到着した。


以前は自宅から自転車で美鈴さんの家に行っていた。


それが今では、転移門を使い、一瞬で移動出来るから、凄く楽になった。


美鈴さんの家には、バッハが待機していた。


ここから駅迄は、美鈴さんと歩いて行く。


転移門を使って学校に直接行く事も出来るが、誰かに見られたら説明が面倒だ。


それに美鈴さんとお喋りしながら歩くのも悪くない。


だから僕達は、緊急時以外は、歩いて登校する様にしていた。


僕達が家から駅に向かって出発しようとしたら、バッハが「美鈴様、拓哉様。探索者協会の支店長が、今週の日曜日に来て頂きたいと話しておりました」と言う。


美鈴さんが「支店長?用件は言ってた?」


「はい。ダンジョンスタンピード後のダンジョン内の調査に同行して欲しいとの事でした」


「ダンジョンスタンピードが完全に収束したのか?その後、ダンジョン内に異変がないか?調査が必要で、美鈴様、拓哉様に護衛を依頼したいとの事」


成る程…確かに、調査は必要だ。


それに、僕は精霊達に良くして貰っている。


ダンジョン内には、精霊達が占領している湖や城がある。


上位精霊が居るから大丈夫だと思うけど、一度確認が必要だと、僕も思っていたところだ。


僕は美鈴さんに「精霊達の事が気になるから、受けようと思うけど、美鈴さんはどうかな?」と聞く。


すると美鈴さんが「うん!私も精霊さん達が気になるから、一緒に行くわ!」


「バッハ。支店長に伝えておいてね!」


美鈴さんが、そう言うと「承知しました」とバッハが答えた。



★★★★★



日曜日になり、僕達は天空の城にやって来た。


僕の所にアリアが迎えに来てくれた。


美鈴さんも、バッハが迎えに行き、天空の城まで転移門を開いてくれたそうだ。


まだ、支店長との約束の時間迄は余裕がある。


バッハやアリアが早めに迎えに来てくれたからだ。


バッハが「美鈴様。拓哉様。お茶は如何ですか?」と言い、僕達はお茶を貰う事にする。


今日のお茶受けはチャイコフスキーが作ってくれた、シュークリームだった。


僕達はお茶を飲みながら、バッハからの話を聞く。


今日、支店長から呼ばれているのは、僕達だけじゃないそうだ。


以前から有ったダンジョンは、支店長達が調査し、新しく繋がった方のダンジョンは、副支店長が調査に行くらしい。


それと撮影をする、支店のスタッフも同行するみたいた。


今日は、その打ち合わせで、僕達以外の探索者達も呼ばれているとバッハが言う。


成る程…でも、他の探索者達と一緒には、行きたくないな~


連携とか、問題が起こってくる。


僕がそんな事を考えていると、バッハが「そろそろお時間で御座います」


もう、そんな時間か…


僕達は、天空の城から出て、ダンジョン地下1階の草原へ降りる。


美鈴さんと二人で手を繋ぎながら、草原を歩く。


あまり大人数では迷惑になる。


僕達以外の探索者達も来るからだ。


だから、バッハだけ一緒に来て貰う事にした。



★★★★★



ダンジョンゲートを抜けて、探索者協会の受付に向かう。


「あの~支店長から呼ばれて来たんですが」


僕が言うと「今日は会議室です!」と受付の人が言う。


うん。


今日も顔パスだった。


名前を聞かれる事もない。


会議室に入ると、既に2組のパーティーが来ていた。


僕達が会議室に入ると、探索者達が全員起立する。


そして「先日は、ありがとう御座いました!」


そう言って、頭を下げる。


先日?…何の話だ?


僕と美鈴さんは、互いに見つめ合う。


するとバッハが「ダンジョンスタンピードの時、魔石を譲った件かと…」


ああ、あの時に参加していた探索者達か。


「気にしないで下さい!」と僕は答る。


その後、僕達は自己紹介をした。


男女5人組がCランクパーティーのファイブスター。


20代位の人達だった。


それと、もう1組。


同じくCランクパーティーのサンダーブラック。


30代後半の男性5人組だった。


チョコレートみたいなパーティー名だ。


チョコ好きなんだろうか?


サンダーブラックは、この場所にダンジョンが出来た当時から、このダンジョンで活動しているベテランさんだそうだ。


メンバー全員が、剣道部や柔道部等の体育会の出身で、新人探索者にアドバイスしたり、態度の悪い探索者に注意したり、この支店に所属する探索者達の兄貴分的な存在だと、ファイブスターのリーダーが教えてくれた。


昔は美鈴さんの兄、健太さん達も随分と怒られていたそうだ。


それを聞いた美鈴さんが「兄がすみません」と、恥ずかしそうに言う。


自己紹介も終わり、僕と美鈴さんは、部屋の隅の空いている椅子に座わった。


バッハは、椅子に座った美鈴さんの後ろに立つ。


僕が以前「バッハも座ったら?」と言った事がある。


しかし、バッハは「私が主人の前で座る事はありません」と断わられた。


暫くすると支店長と副支店長。


それから撮影をする、支店のスタッフが入って来た。


撮影スタッフの人は、以前、僕達と一緒にダンジョンを調査した人達だった。


支店長と、この人達だけなら、バッハ達の転移門が使えて楽だな~と思ってしまう。


ダンジョン内は広いから、歩くと疲れるし…時間もかかる。


バッハ達のスキル転移門は、人間には使えないスキルだから、秘密になってる。


知っているのは、僕達と支店長。


それから、先日一緒に行った、撮影スタッフだけだ。


「今日は忙しいところ集まってくれて、ありがとう」支店長がそう言ったタイミングで、会議室の外から、大声が聞こえてきた。


「何で僕達が参加出来ないんだ!僕達は勇者パーティーだぞ!!」


「勇気!やめなさい!!」


…何だか、外が騒がしい…


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― 新着の感想 ―
 何か騒々しい”ユウシャ”の声が‥‥。
カッパの勇者の二つ名(蔑称)持ちがwww
そろそろ破滅が近付いてる臭いがするなww
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