19/161
高杉君の初恋②
中2のときは、彼女と違うクラスになってしまった。
初詣で5千円もお賽銭をいれたのに…
クラスで僕の席は窓側だった。
体育の授業で、彼女がグランドに現れると、僕は無意識に彼女を目で追っていた。
中3のときも、彼女と別のクラスだった。
僕は彼女の友達から、彼女が何処の高校を受験するのか?教えてもらった。
「彼女は地元の県立高校を受験すると」
父から、国立大の付属校を受験するように言われたが、僕は県立高校を受験すると言い張った。
お爺ちゃんを味方に付けて。
そうして、高校に入学すると、僕は彼女と同じクラスになった!
嬉しくて仕方なかった。
そして、僕は今後のスケジュールを考えた。
まず、僕の家は金持ちだと、彼女に知ってもらう。
そうすれば将来、僕の妻になれば、一緒に裕福な生活が出来ると。
そして、僕はモテる!でも浮気はしない。
一途な男だと。
それを彼女に理解してもらって、彼女から兄を説得してもらうんだ!




