サンライズはジャスティスと合同でダンジョンに入る②
次の階層は、草原と湖がある階層だ。
水の上位精霊が占拠している湖がある。
最近は、バッハが魔石の回収に行ってくれているから、ここへ来るのも久しぶりだ。
僕は水の上位精霊に会いに行く事にする。
この階層は、角ウサギの魔物しかいない。
あと湖の中に魚の魔物。
湖に落ちなければ、彼らだけでも大丈夫だろう。
一緒に連れて行って、水の上位精霊に粗そうでもして、怒らせたら面倒だ。
特に勇者君!
彼が余計な事をする気がする。
だから、ジャスティスのメンバーには、全員ここで待機して貰う事にした。
「この先に、水の上位精霊が居る湖がある。僕達が挨拶して来るから、君達はここで待機しててね!」僕が言うと、勇者君が「自分達だけ秘密の場所へ行くつもりだな!そんなの許さないぞ!」と言ってくる。
「君には精霊が見えないだろう?だから、連れて行けない!納得が行かないんだったら、君達をこの先に連れて行く事は出来ない!」と僕が強く言う。
「分かりました!私達は角ウサギを狩りながら待ってます!」梓さんがフォローする。
「何を勝手な事を言ってるんだ!パーティーリーダーは僕だぞ!」
何だか仲間割れが始まった。
僕と美鈴さんは、成り行きを見守る。
暫く言い争いをしていたが、勇者君が梓さんに言い負けてしまった。
1人でいじけている。
アリアとドヴォルザークには、この場所に留まり、ジャスティスの様子を見て貰う事にして、僕と美鈴さんは水の上位精霊に会いに行った。
★★★★★
僕達は水の上位精霊が占拠中の湖に到着した。
すると、水の上位精霊が湖の中から現れた。
ヨモギが通訳してくれる。
ダンジョンが繋がった時は、凄く揺れたそうだ。
そして、ダンジョン内の魔素が高まり、湖の中に大量の魚の魔物が発生したらしい。
そして、その魚の魔物はすべて殲滅したから、また、魔石が貯まっているそうだ。
僕達は、バッハ達に取りに来させると約束し、この場所を離れた。
僕達が戻るとジャスティスのメンバー4人は、真面目に角ウサギ狩りをしていた。
…ただ1人を除いて…
アリアに話を聞くと、勇者君は角ウサギ狩りを拒否したそうだ。
「こんな低レベルの魔物を何で勇者の僕が相手をしなくちゃいけないんだ!」
それが現在の状況だそうだ。
勇者君は座り込み、地面に落書き中だった。
美鈴さんが「暫くほっとこう!」と言うので放置する。
僕達が角ウサギ狩りをする4人のメンバーを見ていると、アネモネがダンジョンの階層を繋ぐ洞窟を指差す。
僕は他の精霊を見る。
ルピナスもビオラも、うんうんと頷く。
僕が美鈴さんを見ると「分かった!」と言って頷く。
「念話でバッハに連絡し、支店長に伝える様に言っといた」と美鈴さんが言う。
流石は美鈴さん。
いちいち言わなくても、僕の言いたい事を理解してくれる。
僕は「みんな!ダンジョンスタンピードが発生するから集まって!」と声を掛ける。
すると4人は角ウサギ狩りを中止し、僕のところに集まった。
「さっき通った両脇が崖の1本道のところまで戻るから、みんな付いて来て!」僕が言う。
あの場所は1本道だ。
魔物が密集するから討伐し易い。
すると勇者君が「ダンジョンスタンピードなんて、僕1人で対処してやる!」
「そして僕の凄さをみんなに知らしめるんだ!」と言う。
「何を馬鹿な事言ってんの!あんたの実力で出来る訳無いでしょう!」
「早く撤退するわよ!」と梓さんに言われる。
「やだ!」と駄々を捏ね始める。
そして最終的には、孝之君とロボットさんに羽交い締めにされ、1本道のところまで撤退する。
支店長から「実力を見せてやって欲しい。世の中には凄い人達がいるんだと、分からせてあげたい」みたいな事を言われいたのを思い出した。
今回は、僕がメインで討伐するか!
きっと勇者君の今後の為になる。
その後、僕は美鈴さんに「僕が魔剣で魔物を討伐する」と伝える。
美鈴さんは「分かった!気を付けてね」と言った。




