サンライズはジャスティスと合同でダンジョンに入る①
美鈴さんが、勇者パーティー・ジャスティスのメンバー梓さんから、ダンジョンに入る時、一緒に連れて行って欲しいと要望を受けたそうだ。
自分達は探索者になって日が浅く、経験が不足しているから僕達に同行し、経験を積みたいそうだ。
僕は「美鈴さんが良いなら、構わないよ!」と答え、ダンジョンに同行する事になった。
そして今日は、ジャスティスのメンバー5人と一緒にダンジョンへ入る日だ。
支店長から「右側の新しく繋がったダンジョンは、先日発生したスタンピード後に魔力を計ったら値が低下した。だから当面の心配は無い」
「残るは元々あった左側のダンジョンだ。左側のダンジョンは、魔力の値が高いまま推移している。だからスタンピードが発生する可能性が高い」
「我々では調査が困難な状況だ。だから、Sランクパーティーのサンライズに調査を頼みたい。当然、危険と判断したら、速やかに撤退して貰って構わない」
「どうだろう?この依頼を受けてくれないか?」と言われ、支店長からの依頼を受ける事になった。
僕は「何があっても自己責任。それで良いなら同行を許可する」とジャスティスのメンバー達に伝えた。
よほど自信があるのか?パーティーリーダーの勇者君が「当然、一緒に行く!」と言いながら、ビシッ!と僕を人差し指で指差す。
本当に態度が悪いなぁ…
まあ、そんな些細な事で、いちいち腹を立てても仕方無いな~と、僕は思い直す。
美鈴さんと話し合い、今日のメンバーを決めた。
僕の精霊達(ヨモギを含む)と、美鈴さんのスノー・白玉。
それと美鈴さんの護衛騎士ドヴォルザークと、アリアだ。
僕の騎士達が一緒だと、勇者に魔物判定され攻撃されたら面倒な事になる。
だから困った時にだけ召喚する事にした。
黒蜜も大き過ぎて、ダンジョンの通路を通れない。
だから緊急時に呼び出す。
バッハが「必要があれば、私とチャイコフスキーを何時でもお呼び下さい!」と言って、美鈴さんに頭を下げていた。
★★★★★
僕と美鈴さんは、左側のダンジョンスタンピードに備えて、引き続き天空の城で生活している。
だから、ジャスティスとの待ち合わせ場所は、草原の丘の上にした。
僕と美鈴さんは、天空の城から下に降りて丘の上にレジャーシートを敷く。
そしてジャスティスのメンバーが到着するまで、2人でお喋りを楽しんだ。
ジャスティスのメンバーと合流した僕達は、ダンジョンの通路を進む。
勇者君が勝手に先頭を歩いて行く。
すると梓さんから「勇気!勝手に先に行かないで!」と注意された。
本人は「チッ!」と舌打ちした。
まったく納得していない様子だ。
しかし静香さんが「私達は同行させて貰っている立場なんだから、勝手な事をしたらダメだよ!」と言うと、渋々後ろに下がった。
僕達が先頭で、両側が崖の様になっていている、赤茶けた道を進む。
美鈴さんが僕の左腕に、自分の右手を絡める。
何時なら美鈴さんと手を繋いで歩くのに、何故か?今日は腕を組んで歩いて行く。
美鈴さんも、ダンジョンの魔力が上昇していて不安なのかな?
そして僕達は途中で立ち止まる。
右側の崖に工事用の足場が組んである場所だ。
「美鈴さん。念の為、上の洞窟を確認したいんだけど…良いかな?」僕が聞く。
「うん!そうしよう!」と美鈴さんが答える。
僕達が足場を登ろうと立ち止まると、勇者君が「何でこんなところで止まるんですか!ビビってないで早く進みましょう!」と言ってくる。
う~ん。
いちいち口を出してくる。
本当に面倒くさいな~
僕は「この崖の上に洞窟がある。念の為、洞窟の中を確認するんだよ!」そう言って、僕が先頭で足場を登った。
全員が足場を登り切り、そして崖の上を歩く。
暫く歩き、洞窟の前に到着する。
梓さんが「こんなところに洞窟が有ったんですね!」と言う。
この場所は、新人探索者達の研修に使っていると、以前、支店長が言っていた。
この子達は、このダンジョンに来たばかりで、行きなりダンジョンスタンピードが発生したから、研修を受けていないんだな。
だから知らないんだ。
僕は「中に罠がある。罠には目印が付いているから気をつけてね!」そう言ってから、美鈴さんと腕を組み、洞窟の先頭を歩いて行った。
光精霊のフリージアが灯りを灯す。
途中でレイスと言う魔物が6体出た。
見るのが初めてだったのか?
幽霊の魔物。
レイスを見た静香さんと梓さんが「きゃ~!」と悲鳴を上げていた。
レイスはルピナスが倒した。
レイスはレベルが低かったのか?
それともルピナスの力が上がったのか?
ルピナスの水魔法で倒す事が出来た。
ルピナスの水魔法にも、浄化の力がある。
でも、フリージアの光魔法の方が浄化の力は高い。
みんな各々、特性がある。
「罠に気をつけてね!」僕は罠を指差しながら皆に声を掛け、そして先へ進んで行く。
最奥に到着!
でも、リッチは湧いて来なかった。
レイスは総て倒した。
そこで僕達は洞窟から出て足場を降りる。
そして先に進んでみる事にした。
ダンジョンの階層を綱く洞窟を抜けて、次の階層へ到着した。




