サンライズはジャスティスと遭遇する①
僕達は、支店長から説明を受けた翌日から、天空の城で暮し始めた。
ここなら、2ヵ所のダンジョンが繋がった場所が良く見える。
いざと言う時に対応し易い。
料理長のチャイコフスキーが朝食を作ってくれた。
メイドのアリアと、アリアの元で学んでいるヨモギが朝食を運んでくれる。
朝食を食べ終えると、執事のバッハが学校迄の転移門を開いてくれて、僕達は登校する。
当然、僕の精霊達も一緒だ。
ヨモギによると、明け方にアリアが転移門を僕の家まで開き、精霊達と畑仕事を終わらせてきたそうだ。
それと妹の瑞穂が、裏山ダンジョンでスライム討伐をするのを見守ってから、帰ってきたと言う。
精霊もアリアも眠る必要が無いから、パワフルに活動しているみたいだ。
昼休みになると、僕と青山君は美鈴さんと山田さんが居る、隣のクラスに移動する。
そして4人でお弁当を食べる。
午後の授業が終わると、バッハが迎えに来てくれる。
僕達はバッハが開いた転移門で、天空の城に戻る。
僕達は食堂に向かい、チャイコフスキーが作ってくれた、おやつのケーキを食べながらお茶を飲む。
ヨモギとアリアは、今日も母が営む古民家食堂に手伝いに行ったそうだ。
そう言えば、ヨモギの給料ってどうなってるんだ?
母との話し合いが必要な気がする。
その後、僕の部屋に美鈴さんがやってくる。
2人で宿題をする為だ。
でも、クラスが違ってしまったから、科目が微妙に違う。
1週間単位で見れば同じだけど。
★★★★★
土曜日になった。
今日は午前授業だった。
学校から天空の城に戻り昼食を取る。
今日は宿題も無い。
そこで久し振りにピクニックをする事にする。
まあ、天空の城から地面に降りて、レジャーシートを張るだけだけど…
見渡す限りの大草原。
以前は、小高い丘を越えた、大きな木が生えている場所だったけど、ダンジョンの入口を見張らないといけないから、丘の上でのピクニックだ。
アンバーが丘の上を土魔法で平らに慣らしてくれた。
レジャーシートの上に寝転ぶ。
何だか懐かしい気分だ。
昔はよく、美鈴さんと2人でこうしていた。
美鈴さんがクッキーと、水筒のお茶を用意してくれた。
僕は美鈴さんのバッグから白玉を出す。
そして白玉を抱きながらもふる。
白玉をもふりながら、美鈴さんと2人でのんびりしていると、人の気配を感じる。
白玉が僕の手から逃れて、再びバッグの中に入った。
白玉は相変わらず人見知りの様だ。
知らない人が近づくと隠れてしまう。
更に誰かが近づく。
複数の気配がする。
どうやら危険は無いみたいだ。
もし危険を察知したら、精霊達が知らせてくれるハズだ。
それに、スノーも美鈴さんの隣で寝転んだままだ。
耳だけピクピク動いている。
僕達は後ろを振り向く。
近づいてきているのは5人だった。
装備を身に付けているから探索者だろう。
男性が3人と女性が2人だった。
腰から剣を下げた、若い男性が僕達に声を掛けてきた。
「僕達は勇者パーティージャスティスだ!探索者協会からの依頼で、スタンピードの警戒にきた」
「この丘が両方のダンジョン通路が見渡せるから、僕達がこの場所に陣取る事にした!だから君達は邪魔だから、何処か別の場所に行ってくれ!」
腰から剣を下げた、パーティーリーダーらしい若い男性がそう言う。
僕はジャスティスのメンバーを見る。
魔法の杖を持った男性。
ロボットみたいな角ばった全身甲冑姿の男性。
お~!
この人は、ロボットさんじゃないか?
多分、そうだ!
でも、おかしいぞ!?
確か…木こりさんと一緒だったハズだ。
木こりさんは、どうしたんだろう?
まあ、他人の事をあれこれ詮索するのは良くないな。
僕は他のメンバーを見る。
シーフの女性と、魔法の杖を持った女性だった。
そして魔法の杖を持つ女性が「勇気!失礼だよ!この人達が先にこの場所にいたんだから!」
「私達は、別の場所に行こうよ!」そう言った。
どうやらこの女性は、常識を持っているみたいだった。




