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女子が話し掛けてきました。
僕が同級生達の観察をしていると、女子2人が教室に入ってきた。
黒板の席順を確認して、そのうちの1人が、こっちに向かって歩いてきた。
綺麗な人だ。
僕は心の中で呟く。
その子は、僕の隣の席に座り「おはよう」と、僕に声を掛けてきた。
僕も「おはよう」と答える。
「私の名前は中森美鈴。君は?」
「僕は白石拓哉。よろしく」
「白石君、よろしく」
入学早々、美女と会話してしまった。
教室に先生が入ってくる。
この後のスケジュールの説明が続く。
好奇心旺盛なアネモネは、教室の中を飛び回り、フリージアが右肩、ビオラは左肩の上。
体育館で入学式をして、教室に戻り、今日はこれで帰宅。
僕の高校生活がスタートした。
重要なことだから、もう一度言うよ。
友達できるかな?




