ダンジョン地下11階右側を探索する①
朝起きた僕は、裏山ダンジョンに向かう。
妹の瑞穂がスライム討伐をしているから、様子を見に来た。
僕が到着した時には、もうほとんどスライム討伐が終わっていて、残りは3匹になっていた。
瑞穂が弓を構える。
すると、魔法の矢が現れる。
光の矢だった。
それが1度に3本、
瑞穂が矢を放つ。
3本の矢が、別々のスライムに向かって飛んで行き、そして3本とも命中!
「瑞穂!お前、凄いなー!」
僕が褒めると、瑞穂が振り向き「練習の成果だよ!」
そう言って笑った。
妹が成長していて何よりだ。
探索者登録が出来る年齢になったら、瑞穂はサンライズに加入して、一緒にダンジョンを探索する予定だ。
僕と瑞穂は、2人並んで歩く。
そして母と瑞穂が暮らす隣の家に行き、母が作ってくれた朝食を食べた。
朝食を食べ終わり、自宅の家に戻ると、アリアが僕を迎えに来ていた。
「拓哉様、お迎えに上がりました」
そう言って、アリアが頭を下げる。
「美鈴さんは?」僕が聞く。
「バッハが迎えに上がっております」とアリアが答える。
僕は、アリアの転移門で、天空の城の自分の部屋に向かう。
僕が自室で装備を身に付ける。
暫く待っていると、美鈴さんが僕を迎えに来る。
僕達は、バッハの転移門でダンジョン地下11階へ行った。
「さて、今日は右側の調査をするよ!」
僕がそう言うと、精霊達が頷く。
今日は、2組に別れて調査する事にした。
その方が効率が良い。
それに、この階層にはオークしか出て来ない。
僕は美鈴さんの事が心配だったけど、バッハが何の心配もいらないと言う。
美鈴さんも「大丈夫だよ!」と言う。
だから、今日の探索は、効率を上げる為に2組に別れての探索だ。
僕は、右側の森の中を歩き出した。
先頭を精霊達が飛ぶ。
その後ろをヨモギ。
僕はヨモギの後を歩く。
騎士達が、僕の後に続き、狭い道を1列に進む。
美鈴さん達の方は、スノーが先頭を歩き、その後ろを騎士のドヴォルザーク。
美鈴さんがその後ろを歩き、白玉は美鈴さんが持つトートバッグの中だ。
そして、バッハ続きアリアが1番後ろだ。
僕は精霊の後を付いて歩く。
紙にメモを取りながら進む。
道が二股に別れる場所には、木に目印を付ける。
途中で、4体のオークに出くわしたが、精霊達が瞬殺する。
地面に落ちた魔石は、ヨモギが拾ってくれた。
右側の道を進み、調査が終わると、道が二股に別れている場所まで戻り、今度は左側の道を進む。
そうやって僕は調査を続けた。
歩き続けて疲れてきた。
それに、お腹もすいた。
そこで僕は昼食を取る事にして、大きな木の下にレジャーシートを敷く。
収納袋から、チャイコフスキーが作ってくれた、サンドイッチと水筒を取り出し、僕はのんびり昼食を食べた。
昼食を食べ終わり、少し休憩した僕は、精霊の後に付いて、再び歩き出した。
相当遠くまで来たみたいだ。
鬱蒼とした森の中を歩き続ける。
歩き続けていると、開けた場所に出た。
そして、そこには…




