表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/163

ダンジョン地下11階①

移転石に触れて登録した僕達は、ダンジョン地下11階の探索をする事にした。


支店長によると、地下11階から先は、探索した探索者がほとんどいないから、正確な地図が出来ていないそうだ。


だからもし行くのなら、地図を作成する為の資料が欲しい。


情報にもよるけど、情報料を払ってくれるそうだ。


それに正確な地図があれば、他の探索者達の助けにもなる。


実際に僕達も、地図に助けられた。


だから僕達は、地図を作る為に、このフロアーをしっかり調べる事にした。


ダンジョンは広いから、多分、1日では終わらないだろう。


まあ、慌てる必要もないから、何時通り安全第一で探索する。


僕が精霊達に調査を頼むと、精霊達が飛んで行く。


まず、ダンジョン地下12階の入口へ続く道を調べる。


その後、道から左側を調査。


左側の調査が終わったら、次に右側の調査をする事にした。


今日は、ダンジョン地下12階の入口迄の調査で終わってしまうだろう。


ダンジョンは広いからな~


黒蜜の背中に乗って行けばすぐだろうけど、それじゃあ細かな調査が出来ない。


暫く待っていると、精霊達が戻り始める。


「ダンジョン地下12階の入口は見付かった?」


僕が聞くと、精霊達がうんうんと頷く。


「それじゃあ、道案内をお願い!」


僕が言うと、精霊達が先頭を進む。


僕達は、精霊の後を付いて、のんびり歩いて行った。


途中で、3体のオークに出くわしたが、精霊達の攻撃で、すべて光の粒子になった。


僕はダリアが、まだ、下位精霊だから、少しでも経験値を与える為、ダリアに魔物の討伐を頼んだ。


僕の中でヨモギは、癒し枠だから、無理に魔物と戦わせない。


ヨモギは、僕と美鈴さんの間に入り、3人で手を繋ぎながら歩く。


ヨモギのすぐ前をスノーが歩いて行く。


僕達の後ろをバッハ達が歩き、一番後ろが騎士達だ。


左右が森になっていて、森の中をオークが徘徊している様だ。


時たま森の中からオークが出て来るが、そのたびダリアの火魔法で倒して行った。


道の終点には山があった。


そして、道は山の中に1つだけある洞窟に繋がっている。


その洞窟の入口には、オークが2体。


どういう状況なんだ?


僕がそう思っていると、ヨモギが偵察に行っていた精霊達の通訳をしてくれた。


ヨモギは人の言葉が話せるから、精霊達とのコミニュケーションが取りやすくなった。


「マスター。あの洞窟が魔物の巣になっていて、あの巣の奥がダンジョン地下12階の入口です」


「中に魔物がいっぱいいます」


「そうか、ヨモギ!ありがとう」


僕がヨモギにお礼を言った。


まあ、僕達は強力な戦力を揃えているから問題ないだろう。


「美鈴さん。中に入ってダンジョン地下12階の入口まで行っても良いかな?」


「うん。分かった!」


美鈴さんも賛成してくれたので、僕達は中に入る事にした。


僕の騎士達が先頭を歩く。


その後ろがスノー。


3列目に僕達。


僕達の上空を精霊達が飛ぶ。


バッハ達は一番後ろを歩いて貰い、背後を守ってもらう。


「それじゃあ、行こうか」


僕が言うと、騎士達は鞘から剣を抜き、先頭を歩き出した。


そして、入口付近を守っていたオーク2体を瞬殺した。


僕達は洞窟の中に入って行った。


洞窟の中は薄暗い。


壁に苔が生えていて、その苔がうっすらと光っていた。


「マスター。空から何か来ると精霊が言っています」とヨモギが言う。


僕が上を注意して見ていると、空を何かが音も無く、飛んできた。


騎士達の剣が届かない高さだ。


剣に魔法を込めて、魔法の斬撃を飛ばせば攻撃出来るが、騎士達はそのままスルーした。


精霊達に任せるつもりらしい。


騎士達の上を抜けて、何かが飛んでくる。


それを精霊達が攻撃!


精霊の攻撃を受けて、次々に光の粒子になって消えて行く。


そして、魔石に変わり、地面に落ちる。


カラン!カラン!


魔石が落ちる音がした。


「魔石になるから、魔物だと思うけど何の魔物だ?」


地図に記載する時に必要な情報だ。


僕がそう言うと、ヨモギが僕達の手を放す。


ヨモギの手が鞭の様に変化する。


そして、上に向かって伸びる。


ヨモギが空を飛ぶ魔物をキャッチ!


ゆっくりと腕が縮んで、そして、僕に捕まえた魔物を見せてくれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ