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ダンジョン地下9階の探索を続ける。

黒蜜が精霊達の後に付いて飛んで行く。


あれから、かなりの距離を飛んでいる。


僕はスノーを抱きながらもふる。


もふもふしながら時間を潰す。


しかしダンジョンは広いなぁ~


いったいどんな仕組み何だろう?


天井を支える柱も無いし。


本当に不思議がいっぱいだ。


そして、ようやく目的地に到着したみたいだ。


精霊達が降下して行く。


黒蜜も高度を下げて、そして着地した。


黒蜜から降りた僕は、騎士達の召喚をする。


待ちくたびれているかも知れない。


魔法陣から騎士達が出てきて、そして僕の前まで片膝の付いた。


僕と美鈴さんは、手を繋ぎ、精霊達の後に付いて歩く。


すると、岩壁みたいた場所にたどり着いた。


精霊達が岩の隙間を指差す。


凄く狭い隙間で、四つん這いにならないと入って行けない。


これは、騎士達は無理だな。


甲冑の方が隙間より大きい。


僕は再び騎士達に、ここに留まる様に指示をして、バッハ・僕・美鈴さんの順番で、四つん這いになって、隙間の中を入って行った。


狭い隙間を抜けると、横に広い場所に出る。


僕が視線を上に向けると、鍾乳洞みたいな場所だった。


天井から氷柱みたいに岩が釣り下がっり、岩の先から水がポタポタと落ちている。


天井が低くて立ち上がれない。


うむ…やはり騎士の召喚は無理だな。


僕がそう考えていると、美鈴さんも到着する。


僕達は、四つん這いのまま、精霊の後を付いて行く。


僕達は、赤ちゃんのハイハイみたいな格好で進む。


暫く進むと、人が1人だけ通れる位の横幅の溝の様な場所にたどり着く。


溝と言うか、通路と言った方が良いかも知れない。


しかし…この先に進むには、大きな問題が…


溝と言うか通路には、水がいっぱいだった。


透き通る程の綺麗な水だ。


僕が手を伸ばして水に触れる。


物凄く冷たい。


バッハが「この水は魔力水ですな」と言う。


僕が「魔力水って何ですか?」と聞くと、バッハが「魔力を帯びた水の事で御座います。錬金術で使用します」


「異次元に居る錬金術士が欲しがります。少々汲んでもかまいませんか?」


「良い取引材料になりますから」


美鈴ちゃんが「許可します」と言うと、バッハが異次元空間から樽を取り出し、水を汲んでから、その樽を異次元空間に仕舞った。


さて、どうやってこの先に進むか?


通路の水と天井の間の隙間は、頭3つ分しかない。


通路の中に入るか?深さもそんなになさそうだ。


顔が外に出そうだから、呼吸の心配は無い。


僕と美鈴さんの装備は、温度自動調査が付いている。


しかし、この水の中に入ると、装備の隙間から冷たい水が入ってくる。


これだけ冷たい水だ。


出来れば入りたくない。


と言うか、こんな冷たい水の中に入るのは嫌だ!


さて…どうするか?


「美鈴さん。どうしようか?」


「出来ればこんな冷たい水の中を歩くのは嫌なんだけど…」


「うん…どうしようか…」美鈴さんも考えて込む。


すると、スノーが「ワン!ワン!」と吠える。


スノーと美鈴さんが見つめ合う。


僕が黙って様子を見ていると、美鈴さんが「バッハ。ロープを持ってる?」と聞く。


「はい。持っております」バッハが異次元空間に手を突っ込み、ロープを取り出した。


それを見たスノーが、水に近付き片手を水に浸けた。


何だ?スノーから魔力を感じる。


僕が勇者のJOBを授かった時に得た、魔力感知のスキルが反応した。


僕はそのまま様子を見ていると、水が固まり出した。


手前から奥へと氷になって行く。


スノーがルピナスを見て「ワン!」と鳴く。


するとルピナスが、うんうんと頷き魔法を発動させた。


ルピナスの魔法で、ツルツルの氷になり、スノーがロープの先端を咥えた。


美鈴さんが「拓哉さん。ロープを掴んで!」と言う。


僕は言われ通りにロープを掴んだ。


するとスノーがロープを咥えたまま、歩き出す。


どうやらスノーが、僕達を引っ張ってくれるみたいだ。


スノーの爪が氷に食い込む。


そして、ゆっくりと進む。


うつ伏せのまま、ロープを持つ僕達の体か氷の上を進んで行った。

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