表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/163

ダンジョン地下8階の探索をする③

岩が横にスライドしたら、地下へ続く階段が現れた。


警戒の為、精霊達が先頭を行く。


その次に僕の護衛騎士のブーニン達。


僕と美鈴さんが手を繋いで歩く。


バッハ達が一番後ろだ。


地下の階段を進んで行くと、広い場所に出た。


とても広い洞窟で、天井も高い。


そして、3方向にトンネルみたいな通路がある。


その通路は、高さが2mくらいの高さだから無理だけど、この広い場所なら黒蜜を召喚しても大丈夫そうだ。


「美鈴さん。この広い場所に黒蜜を召喚して、警戒して貰おうよ」


「うん。分かった!」


美鈴さんが黒蜜を召喚した。


「黒蜜ちゃん。私達は洞窟の中を探索してくるから、黒蜜ちゃんは、ここで警戒しててね!」


美鈴さんが言うと、精霊が頷く。


「それじゃあ、行こうか!」


僕達は左側の洞窟から探索する事にした。


先程と同様に、精霊を先頭に進む。


途中で何ヵ所か罠があった。


支店長達の真似をして、罠の場所にスプレーで目印を付ける。


暫く進むと、広い場所に辿り着いた。


円形状の少しだけ高くなっている場所の前に立つ。


これはボス部屋に似ている。


「美鈴さん。ボス部屋に似ているね」


「うん。多分、ここにのったらボスが召喚されてくると思う」


僕達は、手を繋いだまま少しだけ高くなっている台の上に登った。


すると光の粒子が集まり出す。


光が収まると、そこには蜂がいた。


仔犬位の大きな蜂だ。


枝切り鋏みたいな鋭くて大きな口に、お尻の部分には、太くて鋭い針が見える。


それが7体。


空に浮いている。


一番後ろにいる蜂が、多分ボスだ。


空で動きまわられると倒すのが面倒そうだ。


僕がそう思っていると、精霊達に攻撃の指示を出す前に、騎士達が凄いスピードで飛び出す。


そして剣を振るい、一瞬で蜂の魔物を倒してしまう。


そして、僕の方を振り向き、片膝を付いて、頭を下げた。


「拓哉様。騎士達に言葉を掛けて上げて下さい。彼等は主人を守る事が、彼等の願いなのです」


バッハが言う。


僕は騎士達に「ありがとう!」と声を掛けた。


蜂の魔物が光の粒子になって消えた後、床の上には魔石と蜂蜜?


僕は近付いて目を凝らす。


うん。


やはり蜂蜜だ。


しかも瓶に入っていて、蜂のイラストが書かれたシールが貼ってある。


蜂の魔物を倒したら、蜂蜜がドロップした。


どう言う仕組み何だろう?


ダンジョンは不思議がいっぱいだ。


美鈴さんが蜂蜜を拾い、そして「チャイコフスキーに渡しても良い?」と聞いてきた。


「うん。そうしよう!」僕が答える。


チャイコフスキーはコックさんだから、きっと活用してくれるだろう。



暫くすると、円形状の舞台の中心付近に光が集まり出す。


そして、光が収まると、そこに宝箱が現れた。


「拓哉さん!宝箱だよ!」


うん!


美鈴さんが嬉しそうで何よりだ。


バッハが宝箱に近付く。


暫く宝箱を見ていたバッハが「美鈴様。罠は無い様です」と言う。


バッハも罠を感知するスキルを持っているみたいだ。


美鈴さんと一緒に宝箱の前に進む。


そして、美鈴さんが宝箱を開けた。


中にはスクロールが入っていた。


美鈴さんが宝箱から取り出し、鑑定を始める。


「危険察知のスクロールだよ!」


「危険察知か…でも、僕達には必要ない気がする。精霊やスノーに白玉。バッハ達に騎士達もいるし…」


「だったら、瑞穂ちゃんは?」


「瑞穂?瑞穂は弓使いのJOBだ。矢を放つ時、動きを止めないと矢が放てない。確かにその時が一番危険かも知れない」


「それなら、このスクロールは瑞穂ちゃんに使って貰おうね!」


「うん。分かった!」


スクロールは、美鈴さんがバッハから貰ったウエストポーチ型の収納ボックスにしまった。


「さて、来た道を戻ろうか」


僕が言うと、バッハが「では、転移門を開きます」と言い、何も無い空間に門が現れる。


そうだった。


バッハ達は、1度行った場所なら転移門で繋げられるんだった。


本当に便利だ。


無駄な時間が減って、探索が捗る。


僕達は転移門を通り、黒蜜の待つ広い場所へ一瞬で戻った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ