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探索者協会③
「白石さん、もし良かったら一緒に車に乗って行きますか?」
女性のスタッフさんが、声を掛けてくれた。
「良いんですか?」
「はい。今日の仕事はこれで終わりです。私達は、これから探索者協会に戻りますから、でも、帰りはご自分で帰って頂くことになりますが、それでも良ければ」
「では、お願いします。何か持って行く物ってありますか?」
「登録するのに、登録料が1万円。後は身分を証明する物が必要です」
「僕は、まだ15歳で免許証とか持ってないんです。先日、住民登録したから、住民票ならありますが…」
「住民票で大丈夫ですよ!」
僕は家に戻って、財布と住民票を持って車に乗り込んだ。
車の運転をしながら、僕の知らないことを女性職員さんが教えてくれる。
受付は建物の1階にあるとか、2階には食堂やお菓子を売る売店があるとか。
3階より上はホテルになってて、探索者は割引料金だとか。
ダンジョンの深い場所を探索している探索者は、何日も潜って探索してて、疲れて帰ってくる人が多く、食事と宿泊が出来る施設がつくられたそうだ。
探索者協会に到着した僕は、登録をして帰路についた。




