表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/161

探索者協会②

僕はホームページに記載されている支店の電話番号に電話を掛ける。

「はい。探索者協会です」

若い女性の声がした。

「あの~自宅の裏山にダンジョンが出来たのですが…」

「承知しました。連絡ありがとうございます。それでは、まず、お名前・住所・連絡先をお願いします。」

僕は、質問に答える。

「次に、係の者が、現地で確認作業を行いたいのですが、ご都合の良い日時を教えて頂けませんか?」

「今週中ならいつでも大丈夫です。」

「いま、担当者のスケジュールを確認いたします。このままお待ち下さい…お待たせしました、最短ですと今日の夕方に空きがありますが、いかがしますか?」

「では、今日の夕方にお待ちしてます」

「承知しました。では、夕方伺わせます。何かあったら、必ずご連絡下さい。ご連絡ありがとうございました。」

僕は電話を切った。


「こんにちはー探索者協会の者です」

若い女性と、年配の男性が訪ねてきた。

「はい!お待ちしていました」

僕は玄関で出迎える。

「早速ですが、ダンジョンを確認しても?」

「はい。いま案内します」

僕は家を出て、探索者協会の人と一緒に裏山に向かう。

我が家の3精霊は、空の上で追いかけっこをして遊んでる。

楽しそうだな~

精霊達は、探索者協会の人達には、まったく興味がないみたいだ。

探索者協会の人も、まったく精霊に気づいてない。

普通の人には精霊が見えないみたいだ。

精霊のことは、聞かれてないから、このままスルーしよう。

見えない人に説明するの面倒だし。


裏山に着くと、早速入口から中を覗く。

「あそこが最奥ですね。随分近い。魔物はスライムだけと報告を受けているのですが、間違いありませんか?」

「はい。スライムだけです。ボスが1体とそれ以外に10体。合計11体です」

「分かりました。では、これから魔力量の測定を行います」

探索者協会のおじさんが、そう言ってハンディ掃除機みないな機械のスイッチを入れた。

「それで分かるんですか?」

「これは魔力量を測る機械で、ダンジョンランクは魔力量によって決まるんだよ。数年前アメリカの会社が開発に成功した機械で、ダンジョンランクは世界共通なんだ」

「そうなんですね」

「では、測定結果をお伝えします。このダンジョンのランクはFです。ご自分で討伐するなら探索者協会に登録して下さい。15歳以上なら登録可能です。ご自分で討伐しないなら、探索者協会を通じて、探索者に討伐を依頼して下さい。放置して、もし、魔物がダンジョンから出て、他人に被害を与えると、ダンジョンの所有者に賠償責任が発生します」

「えーと…このダンジョンの所有者は、僕になるんですか?」

「はい、そうです。あなたの土地ですから。ランクの高いダンジョンなら、探索者協会が買い取ったり、管理業務を請け負ったりしますが、Fランクでは無理です。採算が合いませんから」

「分かりました。では、僕は探索者協会に登録します」

こうして僕は、探索者登録することになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
それともあれかな NHKみたいな国とズブズブなだけの営利団体か どっちにしてタチ悪いけど
利益がありそうな規模なら圧力かけるしなさそうなら買取拒否 そのうえで責任は土地の所有者に押し付ける 完全に民間企業なら分かるけど半官としては身勝手で無責任すぎない?
職員に空きがなかったら、高ランクダンジョンも予定日まで放置って事?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ