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拓哉と美鈴はダンジョン地下6階の探索を再開する②

無事にマグマの川を越えた僕達は、洞窟の中を進んで行った。


途中で1ヵ所罠があった。


精霊が教えてくれる。


僕は「床のこの石を踏むと罠が発動するから、気をつけて下さい!」と言うと、職員さんがリュックサックからスプレー缶みたいな物を取り出し、罠が発動する石に吹き付けて、罠の目印を付けた。


そのまま洞窟を進むと広い部屋に出た。


1番奥に祭壇があり、そこに宝箱が2個あるのが見える。


美鈴さんが「拓哉さん!宝箱だよ!」と言う。


僕が精霊に「罠が無いか?調べて!」と言うと、精霊が宝箱に向かって飛んで行く。


どうやら、2個とも罠はないみたいだ。


「美鈴さん!罠はないから宝箱を開けても大丈夫だよ!」僕が言う、


すると美鈴さんが「分かった!開けてみるね」と言った。


美鈴さんが宝箱の前で止まる。


そして、右側の宝箱を開けた。


宝箱の中身は紙だった。


僕がスキルを覚えたのと同じで、卒業証書くらいの紙が、丸まって入っていた。


美鈴さんが取り出して、その紙を広げると、中に魔法陣が書いてあるのが見えた。


美鈴さんが「私、鑑定のスキルを取得したよ!」と言う。


それを見ていた支店長が「美鈴!良いスキルを取得したな!」と言うと、美鈴さんか嬉しそうに笑った。


そして、その紙は光の粒子になって消えた。


次に、美鈴さんが左側の宝箱を開ける。


すると、中身は卵だった。


あれは確か…獣魔の卵だ。


テイマーしか孵せない卵。


スノーと白玉に仲間が増えそうだ。


また、もふもふが増えたら良いな~


卵は美鈴さんが孵す事になり、僕は精霊達に部屋の調査を頼む。


精霊達が部屋の中を調べるが、宝箱以外は何も無いらしい。


僕が支店長に伝えると、支店長は「そうか。分かった」と言い、職員さん達に調査終了を指示した。


職員さん達は、写真を撮ったり、ビデオ録画をしていたが、支店長から調査終了の指示が出たので機材をしまう。


その後、僕達はマグマの川のところまで戻ってきた。


さっきと同様に、僕がチェンジのスキルを発動して、全員をマグマの向こう側に渡る。


石造りの部屋を通過し、階段を上に登って行った。


そして、入口付近に到着すると、大きな岩が再び動き出し、外に出られる様になった。


僕達が外に出ると大きな岩が再び動き出し、入口を塞いだ。


支店長がドローンを操作していた職員に「場所は記録してあるな?」と言うと、その職員さんが「はい。大丈夫です!」と答えた。


僕は精霊達に、他に何かあるの?と聞くと、精霊達は首を横に振る。


「美鈴さん。もう、地下6階には何も無いみたいだから、戻ろうか?」僕が言うと美鈴さんが「分かった!」と答える。


僕は支店長に「戻ります」と伝えて、みんなで地下5階と6階の間にある、移転石が設置してある場所に戻り、そこからダンジョン地下1階へと移転した。


支店長達は、本部に提出する報告書の作成をするらしい。


ダンジョンを出た僕達は、健太さん達のパーティーが戻ってくるのを待つ。


2階の食堂で、美鈴さんがフルーツパフェを、僕がチョコレートパフェをそれぞれ注文した。


暫くすると、健太さん達のパーティーが探索から戻ってくる。


健太さん達のパーティーは、今日の探索で、Cランクにランクが上がったそうだ。


美鈴さんも、新しい獣魔の卵を手に入れて、超~ご機嫌だった。


3連休も、明日まで。


美鈴さんは、獣魔の卵を孵したいそうで、明日は探索せず、家でゆっくりする事になった。

さて、今度はどんな獣魔が生まれてくるかな?

その答えは次回で!

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― 新着の感想 ―
職員「『チェンジ』のスキルですか……、連続で使用するとそこのお店出禁になるのでご注意を」 支店長「その『チェンジ』じゃねーよ」
黄色い電気ネズミ以外で
後衛の魔法使える奴?
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