表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/164

拓哉と美鈴はダンジョン地下6階を探索する②

どうやら僕は「チェンジ」と言うレアスキルを取得したらしい。


チェンジって、どんなスキルだ?


AとBを交換するとかか?


う~ん。


あま、使ってみれば分かるだろう。


僕の体は、アネモネの風魔法で、ゆっくりと下に降りていった。


地面に着くと美鈴さんが「何かあったの?」と聞いてくる。


僕は「宝箱があって、中から丸まった紙が出てきたんだ。それで、その紙に何が書いてあるのか?確認しようと思って紙を広げたら、魔法陣が書いてあって…チェンジって言うスキルを覚えたみたい」そう言う。


すると美鈴さんが「拓哉さんが無事で良かったよ~」と言う。


美鈴さんは、心配してくれていたみたいだ。


なんだか、ちょっと嬉しい。


さあ、戻ろうかな?


僕がそう思っていると、精霊達が、また、今とは違う方向を指差す。


「美鈴さん。精霊達によると、まだ、他に何かあるみたいだけど、どうする?」


「それなら、行ってみよう!」


「分かった。じゃあ、こっちだよ」


僕達は、手を繋いで、精霊の後をついて歩く。


さっきの場所から、けっこう歩いた。


精霊達が巨大な木の前で止まる。


そして、その巨大な木を指差す。


「美鈴さん。目の前の巨大な木に

何か?あるみたい。精霊がそう言ってる」


僕は美鈴さんに状況を説明する。


僕が美鈴への説明が終わったタイミングで、精霊達が巨大な木に向かって飛んで行く。


あ~!ぶつかる!僕がそう思っていると、精霊達は木にぶつかる事なく、吸い込まれる様に、巨大な木の中に入って行った。


僕は、その巨大な木の前に立ち、右手をゆっくりと伸ばす。


僕の右手が木にぶつかる…こともなく素通りする。


…僕と美鈴さんは、互いに顔を向けあい、見つめ合う。


美鈴さんが、僕から視線を外して、木に向かってゆっくりと左手を伸ばす。


やはり、木にぶつかる事なく素通りする。


今度は僕が、ゆっくりと右足を踏み込む。


しかし、なんの抵抗も感じない。


僕は思いきって、そのまま前に進み、体が木の中に入る。


木の中は、人が1人通れる位の大きさのトンネルになっていた。


僕は、ゆっくりと美鈴さんと繋いだ左手を引っ張ると、美鈴さんも中に入ってきた。


「木の中はトンネルになってたんだ!」美鈴さんが言う。


「どうやら、トンネルを隠す為の幻覚だったみたい」僕が言う。


トンネルの幅が狭くて、2人並んで歩けないので、僕が先頭を歩く。


トンネルには、罠は無い。


そのまま階段を降りて行く。


そして、トンネルの突き当りの部屋に辿り着いた。


部屋の広さは、だいたい12畳位かな?


床も壁も天井も、総てが石作りの部屋だった。


そして、その部屋の中央には、1つだけ大きな魔法陣があり、光輝いていた。


「美鈴さん。多分、移転の魔法陣だと思うんだけど、何処に出るか分からない。どうしようか?」僕が聞く。


すると美鈴さんは「行こう!探索だよ!」と言って笑う。


よし、行ってみるか。


美鈴さんは、右手で白玉が入ったバッグを持ち、左手に小型化したスノーを抱える。


僕は、左手を美鈴さんの腰に回すと、精霊達が僕にくっ付く。


そして、僕達は魔法陣の中に入って行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ