拓哉の母と妹がやって来る③
翌朝、僕は寝坊した。
何時も家に1人だったから、母と妹が家に居て、安心したのかな?
僕が台所に行くと、母が朝食を出してくれた。
僕が朝食を食べていると、妹の瑞穂がやってきた。
瑞穂は、もう朝食を食べ終わっているそうだ。
瑞穂が僕の前の席に座り、そして話し始める。
「お兄ちゃん。私、弓使いのJOBを授かっちゃった!」
…何を言ってるんだ?
僕が状況を理解出来ず、黙っていると、今度は母が喋りだす。
「だって…入るなって言われると、入りたくなっちゃうじゃない」
…母さん!あんたもか!
母は、料理人のJOBを授かったそうだ。
妹の瑞穂が「私も、こっちに引っ越して、お兄ちゃんと同じ高校に通おうかな?それから、お兄ちゃんのパーティーに入れてもらって、一緒にダンジョンの探索するの」
この妹は、いったい何を言ってるんだ?
本気か?
すると母が「それなら私も一緒にこっちに来て、古民家食堂をやろうかしら?」
母まで、そんな事を言い始めた。
東京の家は、母と妹の共有名義になっている。
どうやら2人は、東京の家を売却し、こっちに引っ越して来ようと、本気で考えているみたいだ。
朝食を食べ終わり、台所を出た僕は美鈴さんに電話する。
2人がこっちに移住して来るかもしれないと伝えた。
暫くすると、美鈴さんのお母さんが運転する軽自動車に乗って、美鈴さんとお母さんが僕の家にやってきた。
美鈴さんと、お母さんの2人がかりで説得してくれるのかな?
僕がそう思っていると、美鈴さんのお母さんが「拓哉君の隣の空き家。持ち主と知り合いだから、買い取るなら紹介しますよ!買い手がなくて困ってるって言ってたから、きっと安く売ってくれると思うの」と言った。
隣の家は、1階建ての大きな古い家があり、その隣に2階建ての小さな家が建っている。
それに、広い畑と田んぼ。
僕の家の田畑と合わせれば、かなりの広さになる。
僕の母は、農家出身だから、血が騒ぐのだろうか?
母は「平屋建ての古い家で、古民家食堂をやって、隣の小さな家で娘と2人で暮らそかしら」とか言っている。
母と妹は、東京に帰ったら、早速、不動産に売却の相談をするらしい。
どうやら、本気で移住する事を考えている様だ。
東京の家は、僕の物では無いから、口出しせず、本人達の意思に任せる事にした。
そして僕は、土精霊のアンバーに、裏山ダンジョンの入口に、土魔法で蓋をして欲しいとお願いする。
勝手に誰かがダンジョンに入らない様にするためだ。
翌日、予約していたタクシーが我が家に到着した。
母と妹は、タクシーに乗って、帰って行った。
趣味で小説を書いている信州平です。
段々、話のアイデアが浮かばなくなり、ネタが尽きつつある今日この頃です(涙)
そこで、気分転換を兼ねて「転生したら宇宙帝国の第4皇子でした」と言う小説も書き始めました。
こちらの小説は「相続した祖父の家の裏山にダンジョンが出来ました」と違い、ギャグ的な要素は無い予定です。
話のアイデアが浮かんだ方の作品をUPして行こうと思っています。
ご理解頂けると幸いです。




